一味違うビール、アイス、かき氷 家で楽しむ家電4選
2017年もいよいよ8月に入り、夏本番を迎える。どうせ暑いなら、より夏らしいおいしいモノでリフレッシュしたい。冷蔵庫を使わずにアイスができる「アイスデリ プラス」や、アウトドアでもおいしいビールが飲める「パーティービアサーバー」など、暑い日にぴったりの家電を紹介する。
最新家電で一味違うアイスやビールを
「猛暑」と聞いて、買いたくなるものは何だろうか。調査会社インテージ(東京・千代田区)の調査によると、1位に挙がったのが「アイス・かき氷」。実際、「観測史上最も暑い夏」を記録した2010年のアイスクリームの販売金額は、前年比121%だったという。
一方、暑い日には、キンキンに冷えたビールが飲みたくなるという人もいるだろう。家で缶ビールや瓶ビールを飲むときも、あえてグラスに注いで、泡をつくるのがおすすめ。クリーミーな泡がビールにフタをするため、風味が変わるのを防いだり、口当たりをやわらかくしたりして、おいしいビールになる。
そこで今回は、自宅で一味違うひんやりデザートや、ビアホールさながらのビールが楽しめる家電を紹介する。
放っておけばアイス完成/アイスデリ プラス
アイスクリームメーカーといえば、事前にポットを8時間以上、冷凍室で冷やしておくものが一般的。そのため「思いついたときに作れない」「冷凍室のスペースを確保しておかなければならない」などの課題があった。その課題を解決した製品が、ハイアールジャパンセールスから登場した家庭用アイスクリームメーカー「アイスデリ プラス JL-ICM720A」だ。
アイスデリ プラスは、電子冷却方式(ペルチェ方式)を採用したアイスクリームメーカー。材料を入れてボタンを押すだけで冷却ポットが冷えるため、事前冷却をする必要がない。冷却しながら回転ブレードが材料を混ぜ続け、空気をたっぷり含んだなめらかなアイスクリームができる。濃厚アイスはもちろん、低カロリーアイス、無添加アイスなど、手作りならではのアイスクリームが放っておくだけで作れるのが魅力だ。
自動メニューは、しっかり食べごたえのあるアイスクリームが作れる「かため」やサクサクした食感が楽しめる「シャーベット」、冷たいジュースや冷製スープが作れる「冷スープ」など、仕上がりに応じて6段階用意。「かため」の場合、約300mlの材料から約700mlのアイスクリームが40~120分で完成する。
台湾風かき氷が自宅で/電動ふわふわとろ雪かき氷器
ちまたで人気の台湾風かき氷を自宅で作れるのが、ドウシシャの「電動ふわふわとろ雪かき氷器 DTY-17」だ。同製品は、昨年4月に登場した前モデル「DTY-16」が話題になり、昨シーズンだけで約10万台売り上げた。同社ハウスウェア商品DIVの青木響氏によると「当社では、2万~3万台売れればヒットという認識のため、10万台は例を見ない大ヒットだった」というが、今シーズンは、さらに上回る勢いで売れているという。
そもそも台湾風かき氷は、ジュースなど糖度の高い材料を凍らせた氷を削って作る。水で作った氷に比べてやわらかいため、口の中でふわっととろける食感が味わえるほか、好きな食材で楽しめるのも特徴だ。糖度が高い材料は凍らせても硬くならないため、一般的なかき氷器で削ろうとしても、刃が空回りして作りにくい。そこで同社は、氷を押さえるスパイクの数や形状を改良することで、やわらかい氷も削れるようにしたという。
超音波できめ細かい泡/スタンド型ビアサーバー
自宅でもビアホール気分が味わえるとして注目されているのが、グリーンハウスの「スタンド型ビアサーバー GH-BEERK-BK」だ。本体に冷蔵庫で冷やした缶ビールや小瓶ビールをセットし、レバーを操作するだけで、ビアホールのようなクリーミーな泡のビールが入れられる。この泡を作っているのが、1秒間に4万回振動させる超音波技術。同社が加湿器などに搭載してきた、水を霧に変える技術を応用することで、泡を細分化させることに成功した。
昨年、前モデル「GH-BEERF-BK」が発売された際、家飲みがおしゃれに楽しめるとして注目された。同社商品戦略本部マーケティング部販売企画課の斉藤利典氏によると、販売台数は今年も堅調に伸びており、引き続き注目度の高さを実感しているという。ちなみに新モデルは、前モデルと比べ注ぐ速度が約2倍に改良されている。
あらかじめ冷凍室で冷やした保冷剤をセットすることで、より冷たいビールを楽しむことも可能。350mlの缶ビールが30分後には、約4℃まで冷却される。単3形乾電池で稼働するため、場所を選ばず使えるのも便利だ。
大人数での外出時にも/パーティービアサーバー
最後に紹介するのが、同じくグリーンハウスの「パーティービアサーバー GH-BEERG-WH」。一見、クーラーボックスに見えるが、本体に注ぎ口がついており、ここからクリーミーな泡のビールを注げるビアサーバーだ。
特徴は、一度に6缶の缶ビールがそのまま入れられ、最大3リットル分セットできる点。従来同社が開発してきた超音波式家庭用ビールサーバーは、1人か2人で楽しめる容量のものだったが、「もっと大勢で楽しみたい、というユーザーの声を受けて開発した」(斉藤氏)。こちらも保冷剤がセットできるほか、ケースは断熱材を挟んだ二重構造になっているため、長時間冷たさがキープできる。単3形乾電池3本で稼働するため、ホームパーティーはもちろんアウトドアでも活躍する。
(家電ライター 田中真紀子)
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。
関連企業・業界