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優待名人桐谷さん 試してわかった「期待超え」銘柄

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日経トレンディ

「優待族」と呼ばれる、多くの優待株を持つ個人投資家が増えている。日本有数の保有銘柄数を誇るのが、将棋の元プロ棋士でもある「桐谷さん」。家賃や光熱費を除き、日常のほぼすべてを優待品だけで賄う。そんな達人でも、ハズレの優待にがっかりすることはある。桐谷さんを直撃し、最近印象に残っている「期待超え」と「がっかり」の優待についてじっくり語ってもらった。

私が株を始めたのは、とある証券会社で将棋を教えていたのがきっかけです。ちょうどバブルの頃で、一番良いときは3億円くらい株式資産がありました。でも、08年のリーマンショックで5000万円くらいになっちゃったんです。それ以降、証券会社からお金を借りて投資する信用取引はやめて、株主優待に注目した投資をするようになりました。今は、約800種類の優待銘柄を保有しています。最近は株価が好調で、私の資産も2億数千万円くらいまで戻ってくれました。

良い優待は長続きしない?

優待で一番がっかりするのは、最初は良かった優待が、会社の都合で改悪されてしまうことですね。私が、「これは良い優待だ」と思って雑誌やテレビで紹介すると、人気が出過ぎて企業が困るせいなのか、優待内容が変わってしまうことがあるんですよ。

例えばアドアーズ。ここは16年に「オリーブスパ」とタイアップして2万円のマッサージが受けられる優待を始めたんです。2000株(当時約15万円)投資すれば4万円のサービスという、めちゃめちゃ良い優待だったんです。行ってみたら、2時間もオイルマッサージしてもらえて最高でした。そこで「日経マネー」で推薦し、その後テレビでも紹介したんですが、収録後すぐに条件が変わって、3500株ないと優待が受けられなくなってしまいました。

ヴィレッジヴァンガードコーポレーションもとても利回りが高く、以前は良い優待でした。私がテレビで紹介して、株価が2倍になったこともあります。ここも昨年、優待券だけでは買い物ができないように改悪してしまいました。優待族っていうのはタダで買い物ができる商品券などがうれしいので、現金も必要な割引券はあまり喜ばないんですよ。

飲食目当てで婚活パーティ?

最近の優待で一番面白かったのはIBJです。男性は通常6000円くらいかかる婚活パーティに2回出られる優待です。試しに行ったお見合いパーティは、さまざまな女性と8分ずつお話しするシステムで、なかなか楽しかったですよ。独身だからこそ堪能できた優待でしたね。飲み食いできるパーティもあるみたいなので、今度行ってみようと思っています(編集部注:IBJに確認したところ、優待券で食事付きパーティには参加できない)。

ハズレだと思っていた優待が、実はすごく得だったこともあります。例えばSDエンターテイメント。カタログで3000円相当の品物を選べるんですが、健康食品やせっけんばかりで大したことないと思っていました。ところがこの間、北海道に4カ所しかない映画館で優待券を使うと映画を4回見られることに気づいたんです。1回1800円だと考えると、利回り10%を軽く超えますよね。今年は札幌に仕事で2回行くことが決まっているので、有効活用するつもりです。

アクトコールも、私に合った優待でした。提携企業が運営するパン屋で使うときだけ優待金額が2倍の6000円になるんですが、対象の店舗は全国で4店だけ(編集部注:現在は7店)。でもそのうちの一つが、私がよく行く将棋会館から200mの所にあったんですよ。それで株主になりました。

ヨシックスも、自転車で行ける所に「や台ずし」があってよく使います。1枚1000円の優待券の他に2割引き券が10枚付いてくるので、組み合わせると1250円までタダになります。「すし梅9貫」に加えてアナゴとイワシを1貫ずつ食べると1249円で、ぴったり使い切れていいんですよ。居酒屋の寿司はたいていまずいんですけど、ここはおいしいですね。

持っているうちに出世した優待

期待していなかったのに、後から化けた銘柄の筆頭がオリックスです。以前は、レンタカーや美術館が1~2割引きになる「株主カード」だけで、一度も使ったことがなかったんです。それが2年前から「ふるさと優待」を始めて、5000円の品物がもらえるめちゃめちゃ利回りが良い優待になりました。雑誌の座談会企画でオリックスの担当者にお会いしたときに思わず、「こんなに利回りが良くて大丈夫ですか」と聞いてしまいました。「簡単にはやめませんよ」と言っていただいたので、ちょっと安心しています。

最近では珍しいがっかり優待

私が株主投資を始めたバブルの頃は、株を購入して名義書き換えをしてからでないと、優待の説明書を見られないのが普通だったんですよ。会社にも、個人株主の問い合わせを聞いてくれる所なんてありませんでした。優待が届いてから「1000円のお菓子をもらうには、600円の交通費をかけて東京駅の店舗に行く必要がある」とわかったこともありました。今はインターネットで事前に見られるので、そうした失敗はかなり減っています。

それでもたまにがっかり優待はありますよ。最近では帝国繊維です。「3000円のリネン製品」をくれる、というので洋服を期待していたんですけど、届いてみたらハンカチだったんです。これはとても3000円には見えませんよ。他の株主もがっかりしたんでしょうね。優待が届いてからすぐに株価が下がりました。

私は、投資するときに優待の利回りも重視しています。優待株は、人気が出たときに買うとだいたい高値づかみになりますね。だから、雑誌やテレビで優待が紹介されて急に値上がりしたときはしばらく待って、株価が落ち着いてから買うようにしています。一番いいのは、優待を紹介した雑誌が出る前に買うことなんですけどね(笑)。

桐谷広人さん
 広島県出身で元プロ棋士(七段)の株式投資家。84年から株式投資をスタート。家賃と光熱費以外は現金をほとんど使わない「優待生活」を送る。13年頃から、バラエティ番組に多数出演して人気者に。現在、約800の優待銘柄を保有する。

(日経トレンディ編集部)

[日経トレンディ2017年7月号の記事を再構成]

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