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自ら乳がんを患った経験から、がんサバイバーを支援するNPOを立ち上げたモデルの藤森香衣さん(41)。がん問題への取り組みがきっかけとなり、母校の品川女子学院(品女、東京・品川)のOG会・会長にも就任した。物語の後半は、OG会長から見た品女の良さや強みを語ってもらった。

 2012年、乳がんと告知され、右乳房を全摘出した。

乳がんの手術をすると決めた時、当時は中学・高校の校長だった現理事長の漆紫穂子先生に、そのことを伝えに品女を訪ねました。がんであることを公表して、自分と同じがん患者のために個人で何かやりたいと相談したら、その直後に、先生が朝礼で全校生徒に私のことを話してくれました。

しばらくして、高校2年生のクラスの生徒たちが、その年の文化祭で乳がんの検診や啓発について発表したいので、私に取材させてほしいと言ってきました。快く引き受け、まず教壇に立ってクラス全員の前で話をし、その後、生徒たちから取材を受けました。

彼女たちのお母さんの年代は、ちょうど乳がんの発症がピークの年代。娘が直接、お母さんに乳がんの話をして聞かせれば、お母さんたちの心にすごく響くんじゃないか、乳がんに対する意識が高まるんじゃないかと、その時思いました。また、がんサバイバーに会って話を聞くというのは、普通の人でもなかなかできない経験です。彼女たちにとって非常に貴重な機会だったと思いますし、私にとっても、とても有り難い経験でした。

文化祭当日、教室を訪ねたら、研究成果をまとめた模造紙が、教室の壁を埋め尽くしていました。端からずっと見ていたら、一生懸命に作った生徒たちの思いが伝わってきて、感動して思わず泣いてしまいました。

昨年、がんサバイバーを支援するNPOを立ち上げた。

その後も、いろいろなところで、がんの早期発見の大切さを訴える活動を1人で続けていましたが、そのうち、がん問題を考える上で、がんサバイバーをどう支援していくかという問題が非常に重要だと気付きました。

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