まずは、労働時間について、テレワークをしている人としていない人でどれくらい差があるのか? 結論から言うとほとんど同じだった。正確に表現すると、職場でテレワークの制度が適用されておりテレワークをしている人の方が、全くテレワークをしていない人と比べて、労働時間が若干短い。

具体的には、

男性:
テレワーク制度適用者でテレワークしている人 平均週労働時間 41.4時間
テレワーク非実施者 同41.8時間
女性:
テレワーク制度適用者でテレワークしている人 平均週労働時間 31.9時間
テレワーク非実施者 同32.3時間

テレワークしている人と全くしていない人の労働時間差は男女とも週当たり0.4時間(30分以下)。1日あたりに換算すると数分なので、ほとんど同じと言ってよい。つまり、「1.テレワークで長時間労働になるか?」という質問に対しては、少なくとも短期的には、長くも短くもならない、というのが回答だ。

ただし、ここでは、テレワーク制度適用者ではないが結果としてテレワークをしている人たちは除外している。ちなみに、テレワーク制度適用者ではないがテレワークしている人たちの労働時間は長い(男性:45.3時間、女性:35時間)。なぜ、制度ではないのにテレワークをするのか。お察しの通り、「持ち帰り残業」が含まれている可能性が表れている。

テレワーク制度適用者でないのに結果としてテレワークをしている人は、持ち帰り残業分の労働時間を残業にカウントしていない可能性が高い。また、会社外での仕事に対して、情報管理やセキュリティー対策をしていない可能性も高く、万が一情報漏洩した場合、責任追及される可能性もある。

働き手としてそんな職場はまっぴらだが、もし、あなたが管理職であれば、テレワーク制度が適用されていない従業員が持ち帰り残業を黙認・要望・強制されている状態になっていないか、今すぐ確認してほしい。

疑問2.テレワークで生まれた時間は本当に活用されている?

テレワークをすると、今までと労働時間が同じだとしても、少なくとも通勤に要していた時間は浮くことになる。職場のテレワーク制度を利用している人たちが、浮いた時間を何に使っているのかも追加分析をした。とても良い結果が出た。

会社のテレワーク制度を利用している男性従業員は、テレワークをしていない人、制度適用されていないのにテレワークしている人よりも、育児・家事時間が長いのだ。つまり、テレワークにより生まれた時間を育児や家事に使っている可能性が高い。