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投資家の祭典、GPIFも初参加 個人とガチンコQ&A 「インデックス投資ナイト」金融庁幹部も登壇

2017/7/12

 ――伝統的な株や債券だけではなくインフラ投資などオルタナティブ(代替)投資を始めていますが、安全性は?

森氏 すでに開発が終わって一定の利用料収入が入る段階になっているインフラ投資など、代替投資の中でも年金にふさわしい資産を選んでいます。キャッシュフローの面では債券に近いものです。代替投資の中でも幅広く分散することでリスクを抑えています。

 ――GPIFの運用資産145兆円のうち国内株は35兆円。日本株の時価総額の約6%がGPIFの保有です。このまま国内株に投資し続けると、市場全体への支配力が大きくなるのでは?

ESG投資で市場全体への好影響を期待するGPIFの森氏

森氏 基本配分では国内株は25%です。厚生労働省から運用目標が与えられていて、賃金上昇率プラス1.7%をなるべく低いリスクで達成するような配分にしています。日本株をどんどん増やすわけではありません。配分は5年ごとに見直します。今は債券の金利が低いから株が多くなっていますが、経済が普通になって金利が高くなれば、また債券の比率も上がるかもしれません。

 ――GPIFは全部インデックスかと思ったのですが、アクティブも2割くらいある。その意味は。

森氏 アクティブ投資はやりますが、GPIFは金額が大きいので限界もあります。また市場は基本的には効率的ですから(=価格のひずみが長期間放置されることは起きづらい)、インデックスが中心。でも市場には非効率な面もありますから、一部資金はアクティブ運用で超過収益を狙うチャンスもあると思っています。

 ――環境や企業統治を重視した企業を選ぶ「ESG投資」を始めたと発表しました。本当に成功しますか。

森氏 Eは環境、Sは社会、Gはガバナンスですね。ESG投資だけでの成功を狙うというより、GPIFがESG投資を始めることで日本企業にESGへの取り組みを競ってもらい、その結果市場全体がより良いものに底上げされる効果を期待しています。

 ――GPIFの高橋則広理事長に関心があります。格闘漫画に出てくる武術の達人のように、一見すると弱そうな人に見えても実はものすごく強い人というイメージがあります(笑)。

森氏 ノーコメントにしたいところですが、まぁおっしゃる通りかと(笑)。

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