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アサヒグループHDの泉谷直木会長

アサヒグループHDの泉谷直木会長

「自分の強みを会社が育ててくれた」というアサヒグループホールディングス(HD)の泉谷直木会長。本流のビールの営業畑をほとんど歩まず、10年ごとに独自の目標を掲げてステップアップ、新設部門のリーダーを次々任されてきた。ビジネスマン人生を振り返りながら、キャリアの磨き方や人材の評価制度などについて聞いた。

「入社10年目まではいわれたことは全部やった」

――泉谷会長はどのようにキャリアを形成してきたのですか。

「社会に出た40年前から、ビジネスマンは10年ごとに目標というか、テーマを持ってやっていこうと考えた。最初の10年は、いわれたことを全部やることにした。まずは『修行』だと。特に私は学生時代スキーばかりやっていて、バイトの経験もなく、就職試験のときもアサヒビールしか受けなかった。食品会社に興味があって、たまたま受けて入社できた。シェアがどのくらいかも知らず、社会のことも何も知らなかった」 

「九州の博多工場に配属されて、総務や庶務といったいろんな仕事をした。土砂降りになると倉庫に雨水がたまるから掃除にいったり、トイレが壊れたらスパナを持って直したり。どんな雑用もやると決めてやったら、意外な成果があった。我々は大卒でいくので、本社採用なんだけど、現場にいる自分の父親と同じぐらいの年齢の人たちにかわいがってもらえた。そのかわり、飲まされたけどね(笑)」

「職位が上がる次の10年は『強みと得意技を磨く』を目標にした。実力で上がらず、年功であがったら必ずつぶれる。しかし、私は工場で下積みはやったけれど何が残っているのかと。ただ私は運がよかった。工場勤務、労働組合を経て戻った30半ば、これがターニングポイントだった」

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