絶対行きたくなる 旅ライター厳選、夏の海外3コース

ノーザンテリトリーは、熱帯雨林地域や赤土の大地が広がるダイナミックなアウトバックの自然、先住民アボリジニの文化など独特な持ち味がある。冬で乾期にあたるこの季節は、過ごしやすい気温だといえる。一度は見ておきたい大自然の絶景が広がるカカドゥ国立公園やウルル-カタ・ジュタ国立公園などの世界遺産を目指すのもよいかもしれない。

[ ノーザンテリトリー政府観光局 http://northernterritory.com/ja-jp ]

赤い大地で圧倒的な存在感を放つウルル(エアーズロック)からパワーをもらう

シドニーのあるニューサウスウェールズ州や、メルボルンのあるビクトリア州なども冬ではあるが、高山にスキーに行くというのでなければ凍える寒さというわけではないので、逆にオフシーズンなりの宿泊料金などを狙って行くという手もある。

[ ニューサウスウェールズ州政府観光局 http://jp.sydney.com ]

[ オーストラリア政府観光局 http://www.australia.jp ]

スリランカ アーユルベーダとコロニアルに浸る

インド洋の島国スリランカは、その形や自然の美しさからインド洋の真珠とも涙とも称される。森林にそびえ立つ山のような巨大な岩が圧倒的なシギリヤロックや、高い岩山の石窟の中に仏像や壁画が並ぶダンブッラ石窟寺院をはじめ、九州より小さい国に8つもの世界遺産がある。また、100を超える自然保護区があり、野生の象を見るサファリツアーや象の孤児院など、象を驚くほど身近で見ることができる。

象の孤児院では水浴びに来た象たちを近くで見られる

スリランカに今も息づく伝統医学アーユルベーダは、単なるトリートメントの提供だけではなく体質診断を踏まえてプログラムを作ってくれる施設を選べば、生活改善のきっかけになりそうだ。コロンボから車で3時間のマータレーにある「アーユピヤサ」は日本語が分かるスタッフがいるので、コミュニケーションがとりやすい。アーユルベーダ専門医による問診と脈診を経て、一人ひとりに合わせてトリートメントを選んでくれる。早朝のヨガから始まるスケジュール、野菜を中心にした品数の多い食事などで、日ごろの不規則な生活を正してみたい。

[ アーユピヤサ http://www.ayupiyasa.com/index_j.html ]

アーユピヤサの食事では、何種類ものスパイスやハーブを使ったカレーがいっぱい出てきて飽きることがない

スリランカならではのユニークな滞在先をチョイスするのもいい。スリランカの生んだ天才建築家ジェフリー・バワの手になる自然に溶け込んだようなホテル「ヘリタンス カンダラマ」は、エキゾチックな熱帯の自然とモダンさが見事な建築だ。

また、ポルトガル、オランダ、英国の統治を経た歴史から、コロニアルな建築美を誇るホテルも多い。コロンボ郊外にある「マウント ラビニア」は、かつて英国総督の邸宅だったという歴史を持つホテルで、ビクトリア朝のたたずまいが美しい。スリランカ人の女性ダンサーであるロビニアが人目を忍んで会いに来られるよう英国総督が掘らせたというトンネルが今も残り、ロマンチックな雰囲気が漂う。

[ マウント ラビニア ホテル https://www.mountlaviniahotel.com ]

マウント ラビニア ホテルの噴水に立つ、美しいロビニアの像

スリランカ航空の直行便を利用すれば、成田からコロンボまで約9時間20分。シンガポールやマレーシアのクアラルンプール、タイのバンコクを経由して行く方法もある。

まとまった休みが取れる夏。自然や文化、歴史がインパクトを残す旅先を選んでみてはいかがだろうか。

小野アムスデン道子
世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経てフリーランスに。東京とポートランドのデュアルライフを送りながら、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。日本旅行作家協会会員。
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