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ポイント賢者への道

リボ専用カード、設定額工夫を 使いすぎは金利地獄に ポイント賢者への道(19)

2017/7/14

PIXTA

 最近、アイドルの顔やアニメのキャラクターを券面に描いたクレジットカードが増えています。たまったポイントで、オリジナルグッズと交換したり、サイン入りの景品に応募したりでき、ファンには垂涎(ぜん)の的のようです。多くは年会費が無料で、ポイント還元率も高めです。ただし注意すべき点があります。

 支払い方法を調べると、「1回払い」という選択肢がない例が多いためです。代わりに目に付くのが「リボ払い」です。店頭で1回払いでと伝えても、自動的にリボルビング(回転)払いとなります。「リボ専用カード」と呼びます。

 リボ払いはいくつかのタイプがありますが、事前に毎月の支払額を設定しておく例が目立ちます。設定額を超えて買い物をした場合、超えた分の支払いが翌月以降に繰り越されます。その分はいずれ返済しなければならない負債です。金利に相当する手数料が年率15%ほどかかります。

多額の利用を続けていくと残債はどんどん増え、金利地獄に陥る例が少なくない

 例えば月5万円に設定したとします。ある月に買い物で6万円を使った場合、差額の1万円分が繰り越されます。多額の利用を続けていくと残債はどんどん増えていきます。利用を控えれば残債は減りますが、使いすぎて金利地獄に陥る例は少なくありません。

 リボ専用カードを使いたいなら、毎月の設定額を工夫するのが得策です。カードによっては、20万円、30万円などと利用限度額ちょうどに設定できるコースがあります。これなら、多少高い買い物をしても繰り越し分は発生しません。全額払いと呼ばれ、事実上、一回払いと同じです。

 コースを一度指定しておけばそのまま続くタイプもあれば、毎月指定する必要があるカードもあり、さまざまです。リボ払いの仕組みをよく理解していない人はリボ専用カードは避けたほうがよいでしょう。

菊地崇仁
 北海道札幌市出身。1998年に法政大学工学部を卒業後、NTTに入社。社内システムやLモードの料金システムの開発などに携わり、2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。06年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。一般からプラチナまで、57枚のクレジットカードを所有。

[NIKKEIプラス1 2017年7月8日付]

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