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新iPad Proで効率的に仕事 感動モノの手書き入力

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日経トレンディネット

2017年6月6日(日本時間)にアップルが「iPad Pro 10.5インチモデル」を発表した。かねてから購入を検討していた筆者は早速発表当日に予約し、1週間後の6月13日に到着した。

購入したのは以下の通りだ。

・10.5インチ iPad Pro 256GBモデル
・Smart Keyboard - 英語(US)
・Apple Pencil

せっかく日本語キーボードが購入できるようになったのに、つい英語版のSmart Keyboardを購入してしまった。「デザインがシンプルでおしゃれ」と思ってしまったからだ。

筆者は2012年3月発売の「新しいiPad」(第3世代iPad)、2013年10月発売の「iPad mini Retinaディスプレイモデル」(後に「iPad mini 2」に改称)を購入し、現在もiPad mini 2を使っている(主な用途は電子雑誌や動画再生など)。このように以前からiPadシリーズを使っているが、iPad Proは初めてだ。

12.9インチの初代iPad Proが登場したときにも、Apple Pencilに大きな魅力を感じた。しかし、これまでは、購入を迷っているうちに買う機会を逃してしまっていた。

ではなぜ今回は購入に踏み切れたのか。先日行われたWWDC(Apple Worldwide Developers Conference)でiOS 11が発表され、その中でiPadの使い勝手が向上するとアナウンスされたことや、ファイル管理アプリが追加されること、Apple Pencilのレイテンシー(反応遅延)が小さくなったといったことから、iPad Proのビジネスシフトがさらに進むという印象を受けた。

つまり「iPad Proをより仕事で使いやすくする」というアップルのメッセージを感じたことから、iPad Proの購入に踏み切ったというわけだ。

筆者自身もタブレットを仕事に使いたい、仕事にさらに活用したいという思いがあった。特に重要視していたのが「手書き」、もう一つが「文字入力」だった。そこで今回はこの2つについてザッとレビューしたいと思う。

全くストレスを感じさせないレスポンスの良さ

先述したように筆者は3代目iPadと2代目iPad miniを使ってきており、スマホはiPhone 3Gに始まり、iPhone 4S、iPhone 6 Plusと変遷してきた。iPad Pro到着時まで現役だったのが2代目iPad miniとiPhone 6 Plusだが、iPad Pro 10.5インチモデルのレスポンスの速さには驚いた。

まずTouch IDのレスポンスが段違いにいい。iPhone 6 Plusではロック画面から復帰するたびにそのレスポンスの悪さからイライラさせられてきた。Touch IDでロック解除するより4桁のパスコードを入力したほうがはるかに早いくらいなのだから。しかし、iPad Proではそのストレスが全く感じられなかった。

最も重要視していたのが「手書き」だった。20年以上も仕事でデジタル機器を使い続けているのに、ちょっとしたイラストを描く場合や、雑誌記事のラフレイアウトを書いたりする場合には、紙に鉛筆やペンで書き込んでからスキャナーでスキャンするといった方法を続けてきた。iPadやAndroidタブレットで同じことにチャレンジしたこともあったが、ことごとくあきらめていた。

最大のネックになったのがスタイラス、いわゆるタッチペンのレスポンスの問題だった。殴り書きするとペンの動きに追従できなくなり、1本線を描いたはずなのに線が飛び飛びになってしまうことがちょくちょくあったのだ。かといってゆっくりと書いたから満足なレスポンスが得られるというわけでもなく、なめらかに曲線を描いたつもりでもカクカクとしてしまう。これまでにいくつものスタイラスを試してみたが、結局満足できるものには出合えなかった。

それが今回のApple Pencilを使ってみると、今までのスタイラスとは一線を画すレスポンスの良さとスムーズな描写に感動した。これには高い買い物をしても間違いがなかったのだと、心底満足し、またホッとした。

Smart Keyboardの使い勝手も良好

筆者の場合、iPad Pro利用の目的は仕事で文章を書くことと、PDFファイルに手書きで注釈などを入れること、手書きでイラストなどを描くことにある。そのため、Apple Pencilに加えて、Smart Keyboardの使い勝手も大きなテーマだった。

Smart Keyboardは折りたたみ式になっており、たたむとiPad Proのカバーとして使える。この大きなサイズのタブレットをむき身で使うのは恐ろしいので、安心して使うためには何らかのカバーが最低限必要になるだろう。1万7800円というのは決して安くはないが、シンプルなカバーの「Smart Cover」でも5800円するので、こちらも思い切って買って使ってみることにした。

折りたたみ式でカバーにもなるだけに、Smart Keyboardは比較的柔らかく、あまり剛性は感じられない。キーピッチ(キー同士の距離)は十分な幅があるが、キーストローク(深さ)はそれほど深くはない。iOSの日本語入力はiPhone 6 Plusで使っている限り、誤変換が多くてあまり満足できるものではないので、文字入力にはストレスが多いのではないかと危惧していた。

実際に使ってみると、それは杞憂(きゆう)だった……というと言い過ぎかもしれないが。確かに現在メインの文章入力マシンとして使っているレノボ「ThinkPadシリーズ」(Windows 10 64bit搭載)と日本語変換エンジン「ATOK」との組み合わせに比べると、「Wi-Fi」がうまく入力できないとか、入力した文字を英文字に変換する、カタカナに変換するといった細かい技が使えないなどの不満点はあるものの、文字入力にはそれほど大きなストレスを感じない。

変換性能も決して悪くない印象だ。iPhoneのフリック入力では日本語変換があまり賢くないと感じるのだが、iPad ProのソフトウエアキーボードやSmart Keyboardではそれほどストレスを感じないというのが不思議なものだ。

しかし不満点もあった。筆者はiPad向けにジャストシステムの日本語変換エンジン「ATOK for iOS」を購入して持っているためインストールしてみたのだが、ここに問題があった。

これはすでにご存じの方も多いのかもしれないが、外付けキーボードを使う場合、サードパーティーの日本語変換エンジンが使えないようなのだ。入力切り替えでは「ATOK」と出るのだが、ATOKだったら「うるおぼえ」と入力すると自動的に「うろ覚え」という単語に修正してくれる賢さがあるのに、Smart Keyboardで入力すると「うる覚え」のままになってしまう。

ソフトウエアキーボードで入力するとちゃんと「うろ覚え」に変換してくれるので、中身が全く別物というのがハッキリと分かる。このあたりはiOS 11での修正をお願いしたいところだ。

とはいえ、先述したようにiOS内蔵の日本語変換エンジンもそこそこ賢くなっているようなので、ちょこちょことストレスを感じながらも付き合っていくことになるのかもしれない。

セルラー版の快適さにも衝撃 で、どう使う!?

もう一つ個人的に衝撃的だったのが、セルラー版の快適さだ。iPad miniを使っているときはiPhoneのテザリングを使ってネットに接続をしていた。しかしテザリングは毎回毎回ちょっとした面倒があるため、今回はWi-Fi版に比べて1万5000円高いセルラー版にしてみることにした。

iPad Pro専用の通信回線としては「DMM mobile」の格安SIMを契約した。DMM mobileを選んだのは、通信容量のバリエーションが多かったからだ。

DMM mobileはNTTドコモの回線を使っているから当然つながりが良く、速度的にも不満を感じることは全然なかった(大容量ファイルを送受信したわけではないが)。筆者がとりあえず選んだのは5GB制限で月額1210円。大手キャリアでは考えられないほど低価格だ。本体価格が1万5000円割高で月額料金がかかるといっても、仕事や作業の生産性が格段に上がるならコストパフォーマンスは悪くない。

環境は一通りそろったので、ではどのような仕事をどのように進めるのか、というのが問題になってくる。

Microsoft OfficeやPDF編集ソフトなどを活用

キーボードの入力は軽快で(日本語変換にはいくぶん難はあるものの)、Apple Pencilのレスポンスも抜群。セルラーモデルで通信もバッチリとなれば、あとは仕事でバリバリと使うだけ。ということでまずはiOS版のMicrosoft Officeシリーズをそろえたい。

無料で全機能を使えるアップル純正の「Pages」(ワープロアプリ)、「Numbers」(表計算アプリ)、「Keynote」(プレゼンテーションアプリ)を活用するのもいいだろう。しかし、世の中は「Microsoft Officeシリーズで動いている」といっても過言ではない。そこで「Microsoft Word」、「Microsoft Excel」、「Microsoft PowerPoint」をダウンロードした。これらも無料だが、フル機能を使うためには「Office 365 solo」(月額1180円)などの課金が必要になる。

筆者は普段からWordファイルでラジオ台本を作成したり、Excelファイルで一覧表やグラフなどを作成したりしている。Officeシリーズはアップルの「iCloud」やマイクロソフトの「OneDrive」はもちろんのこと、「Dropbox」や「Box」などさまざまなクラウドストレージサービスを利用できる。

これらのストレージにファイルを保管しておけば、パソコンとのデータのやりとりもラクラクだ。まだ存分に使いこなしているわけではないが、これらのレイアウトが崩れずに表示でき、スムーズに修正できることも確認できた。

マイクロソフトのOffice向けサブスクリプションサービスは「Office 365 Solo」(月額1180円、年払いもあり)や「Office 365 Business」(同1090円、年払いもあり)などが用意されている。「Solo」なら、パソコン2台にスマホ2台、タブレット2台まで、「Business」ならパソコン5台にスマホ5台、タブレット5台までフル機能のOfficeをインストールできる。筆者は低価格かつ数多くの端末にインストールできる「Business」を選択した。どちらもOneDriveのストレージを1TB使えるので、普段パソコンもバリバリ使うiPad Proユーザーならかなりオススメだ。

もう1つ重要視したのがPDF編集ソフトだ。PDFファイルを閲覧できるだけでなく、テキストや手書きメモなどを入力してPDFファイルとして出力できるものが望ましい。いくつか試してみてたどり着いたのが「GoodNotes 4」(iPhone/iPad対応、960円)だった。

GoodNotes 4はiCloud DriveのほかBox、Dropbox、Googleドライブ、OneDriveと5種類のクラウドストレージサービスに対応。Apple Pencilにも対応する。Apple Pencilと連携しているときには指を使って描画ができない「フィンガー・リジェクション」とでも呼べる機能を搭載している。

タッチペンで操作する場合に手のひらで描画してしまわないようにする「パーム・リジェクション」機能を持つアプリはよくあるが、iPadでは、Apple Pencilで描画、指でページ送りや拡大・縮小といったように使い分けられるのが魅力。これはGoodNotes 4だけの機能ではないが、実生活での手とペンの関係と同じように使い分けられるので、ストレスを全く感じずにタッチペン操作ができるのはうれしい。

ちなみにWordのほか、マイクロソフトのデジタルノートアプリ「Microsoft OneNote」(無料)も、テキストと手書きメモや手描きイラストなどを混在させた資料を作ることができる。手書き部分はテキストと別レイヤーで保存されるので、たたき台の資料を作ってから会議で出た意見や修正を手書きメモし、後で清書してまとめる……といった使い方もできる。

本格的なイラストを描きたいという人は別のアプリを使ったほうがいいだろうが、仕事で図やグラフなど聖書前提のちょっとした絵を描きたいという人にはGoodNotes 4やOneNote、Wordあたりを使うので十分ではないかと感じた。

セルラー版を1週間使っての印象だが、Webやメールの閲覧が快適にできて(メーラーを標準の「メール」にするか別のアプリにするかは現在検討中だが)、Smart Keyboardさえ用意すればノートパソコンと遜色ないほどに文章入力もできる。クラウドストレージサービスとの連携によってパソコンとOffice文書やPDF文書などの共有も容易にできる。Apple Pencilを購入すれば、従来のiPadとは別次元の手書き入力も可能。格安SIMやMicrosoft Officeのサブスクリプションなども含めてしまうとトータルでは結構な金額になるが、これで仕事の能率が向上するのであれば、なかなかいい選択肢なのではないかと感じた。

(文・写真 安蔵 靖志)

[日経トレンディネット 2017年6月29日付の記事を再構成]

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