テカりやベタつきを防ぐ 男の洗顔「4つのNG」

日経Gooday

自分の肌の状態をよく見て、肌に合った化粧水を選ぼう(c)itman47 -123rf

洗顔料や保湿剤は、自分の肌の状態に合ったものを選んでほしいと思います。本来の皮膚表面は「弱酸性」に保たれていますから、洗顔料や保湿剤も基本的には、それに近い「弱酸性」「アミノ酸系」とうたっているものを選ぶようにするといいですね。

ただ、自分の肌の状態をよく見て、全体的にオイリーな人は「脂性肌向け」「皮脂の分泌をコントロールする」などと表記されたものを選んでもいいでしょう。皮膚の乾燥が目立つ、カミソリ負けをしやすいといった人は、「乾燥肌向け」「敏感肌向け」「高保湿タイプ」などと表記されたものがいいですね。カミソリ負けしやすい人は、この時期は高温多湿で雑菌が繁殖しやすく、カミソリが不衛生な状態になりがちなので注意してください。

また、紫外線(UV)の多い夏は無防備にゴルフやレジャーを楽しむと、皮膚が真っ赤になってヒリヒリと痛むくらいの日焼けをしてしまうこともあります。男性でもUV対策が大切です。日焼けで皮膚がヒリヒリするように感じるときは、タオルでくるんだ保冷剤などで冷やしてから、1日2~3回程度、化粧水をたっぷり使ってしっかりと保湿してください。化粧水を冷蔵庫で冷やしておくのもお勧めです。

――UV対策をしている男性は少ない印象があります。

そうですね。日本皮膚科学会では、紫外線などの太陽光を無防備に浴び続けることで、シミやシワ、たるみなどが現れる「光老化(ひかりろうか)」を知ってもらおうと啓蒙活動を行っていますが、光老化という言葉を知っていたり、UVケアを行っていたりする男性は少ないようです。

でも、皮膚の老化の原因は、加齢よりも、この光老化の影響が8割を占めるといわれています。肌の状態は人の印象を左右しますから、若々しい肌を保つには、男性でもUV対策が必須です。

――最後に、耳の裏側や鼻の脇(小鼻)などの皮脂の臭い対策を教えてください。

小鼻や耳の裏側などは皮脂の分泌が多い脂漏部位で、皮脂が酸化すると、イヤな臭いを放ちます。皮脂分泌が多い部分は洗顔料を使ってしっかりと洗いましょう。

また、肉やアルコール、脂っこい食事を多くとると、皮脂の分泌が過剰になりやすく、汗や皮脂の臭いにもつながります。そうした食事のとり過ぎには注意して、抗酸化作用のある野菜を多くとるようにするといいですね。汗臭さを軽減するには、汗腺がスムーズに働くように、しっかりと汗をかく習慣も大切です。週に1~2回は、汗をかく程度の運動を心がけてください。

小鼻の毛穴に皮脂や汚れがたまっている状態(角栓)が気になる人は、その部分だけ週に1度など定期的にケアしましょう。オイルクレンジングを使って皮脂をよく浮き上がらせ、洗顔料を使って洗い、保湿してもいいでしょう。ただ、角栓のうち皮脂は3割程度で、それ以外はたんぱく質なので、洗顔ではあまり取りきれず、またたまってしまいます。より入念なケアをしたい人は、皮膚表面の不要な角層を取り除く「ケミカルピーリング」を実施している美容皮膚科などに相談してみるといいでしょう。

小柳衣吏子さん
1972年福岡県生まれ。順天堂大学医学部卒業後、同大学病院勤務を経て、2011年アオハルクリニック(東京・港)院長に就任。皮膚科の専門知識を持ちながら、外見から美しくする美容皮膚科医として、メスを使わずに外見の悩みを解消する。体の中からのウエルエイジング指導も熱心に行う。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会専門医。著書に『美肌の王道』(日経BP社)がある。

(ライター 田村知子)

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