Men's Fashion

装いは「人生の決算報告書」、心見透かす「内視鏡」

リーダーが語る 仕事の装い

フリーアナウンサー 古舘伊知郎氏(下)

2017.8.6

「ファッションは『人生の決算報告書』だ」。フリーアナウンサーの古舘伊知郎氏はこう言い切る。40歳を過ぎれば、良くも悪くも、生き様がにじみ出ると考える。前回掲載「ニュースがカジュアル化、だからタイは外さなかった 」に引き続き、当代きってのしゃべりの達人に、小学生のころに目覚めたというファッションへのこだわりを存分に語ってもらった。




――眼鏡にこだわっているそうですね。

「仕事に行くときは、ケースに入れた眼鏡を車のトランクに積んでいます。20本くらいはいつも持ち運んでます。マネジャーさんは大変ですけどね」

「全部、自分で選びますよ。プライベート用も含めて、今は40本くらいかな。多いときは100本を軽く超えてましたけれど。はやりすたりもありますからね。使わない眼鏡は人にあげたりしました」

「お気に入りのブランドはと聞かれるんですが、特に好きとかはないです。たまにメーカーからタイアップしませんかといわれるんですが、そうすると他のブランドをかけられなくなるんで。幅が狭くなっちゃうでしょう」

「気に入った眼鏡屋さんが2軒あって、そこで『どういうものを買おうか』という話になる。ブランドではないです。ゴールデンタイムの番組では大きいフレームをかけます。お年を召した方が見てるから。深夜の若い人しか見ない番組では結構、カジュアルな感じで。ちっちゃい眼鏡とか」

■「新品より古いもの」 風合いが大切だ

「ファッション小物ではアンティークウオッチも大好きです。故障するから常に6本くらい修理に出していて、在庫切れのことも多い」

「アンティークでもパッと見た瞬間に目くらましにあうくらいギラギラと光っている時計もありますけど、そういうのは一つもない。べらぼうに高くない」