年収が… 人手不足でも広がる「40歳からの転職格差」ミドル世代専門転職コンサルタント 黒田真行

「希望の転職ができる人」と「後悔する人」の3つの差

転職を希望する方からご相談を受け、転職成功まで伴走させていただく仕事をしている中で、転職後の満足度に違いが出る方に共通する行動傾向をいくつか挙げてみました。

(1)転職に対する準備ができている

普段から意識していたのかどうかはわからないのですが、転職に関する事前準備ができているかどうかによって、転職満足度の格差は出てきます。特に、転職に関する情報収集や転職活動の段取りがしっかりできているかどうかが、重要な要素です。もともと好奇心が強く関心を持つ領域が広いため、友人や知人との付き合いなどからも業界や仕事の相場情報をストックしている、という傾向があるのかもしれません。

転職先を決めたタイミングが「前職に在職中」(37.9%)と「前職を辞めてから」(47.7%)というのも、心理的な余裕にかなりの差を生みます。仕事をしながらの転職活動は本当に大変ですが、判断を焦らないためにも、就業中の転職活動を強くお勧めします。

(2)キャリアに関する考え方が現実的

上述(1)にも通じますが、転職満足度が高い方は、最初に相談に来られる段階で、キャリアに対する考え方が現実的で地に足がついた方が多いという特徴があります。転職に対して得たいものと、あきらめるべきことが明確、または優先順位がはっきりしているなど、イメージを具体的に持っておられるために、こちらとしても希望条件のフェアウエーの中で、選択肢を広げて提案しやすくなります。

ちなみに希望条件の理想が高いから難しいというわけではなく、条件の数が多く、優先順位がついていないというケースの方が活動が長引く傾向があります。

(3)他者依存ではなく、自立自走型

「自分のキャリアをどう描いていくか?」ということを考えるのは、本当に難しい作業です。自分の人生の満足感に直結するものだからこそ、他人任せにはできない性質のものでもあります。満足度や納得度が高い転職活動をされる方は、転職活動全体のプロセスの主導権をしっかり自分で持っていて、エージェントや知り合いに依存するのではなく、うまくそれらのネットワークを活用しながら道を探っていくことができるという共通点を持っています。

会社が雇用や身分を守ってくれる時代でなくなっているからこそ、自分自身で中長期のキャリアを考えられる人は増えています。今は順調でも、経済環境やビジネス構造の変化は加速しています。職業人としていつ何が起こっても自分なりに対応できる、しぶとさ・強さを鍛えておいていただければと思います。

黒田真行
ルーセントドアーズ代表取締役。日本初の35歳以上専門の転職支援サービス「Career Release40」を運営。1989年リクルート入社。2006~13年まで転職サイト「リクナビNEXT」編集長。14年ルーセントドアーズを設立。「Career Release40」http://lucentdoors.co.jp/cr40/

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