夏の新定番・冷やしうどん 多彩なつゆ、ソースが登場
蒸し暑い季節になってきました。こんな時期はサラサラッとのどごしのいい冷たい麺料理が食べたくなりますね。夏の麺といえば定番はそうめんですが、ここ数年、人気が高まっているのが冷凍うどん。暑いときにお湯を沸かしてゆでなくても、電子レンジで簡単に調理ができて便利です。日本冷凍めん協会の「冷凍めん年間生産食数調査」結果レポートによると、2016年の冷凍めん生産数は前年に比べ2.6%増。中でも市販の「冷凍うどん」は9.5%増と急速に伸びています。
冷凍うどん人気と相まって、冷やしうどん向けの麺つゆやソースも豊富にラインアップされるようになりました。どれも1食分の個包装で、冷凍めん一玉にピッタリの量。冷やしうどんは味がマンネリ化しがちですが、あっさり系やこってり系、アジア風などバリエーションも豊かなので、選ぶのが楽しくなりそうです。今回は、冷凍うどんにおすすめの麺つゆやソースをご紹介します。
具材入りの和風ソースで「ぶっかけ」風に
キッコーマンの「具麺(ぐーめん)」シリーズは、麺にそのままかけていただく「ぶっかけ」スタイルの麺つゆです。発売から6年目の今シーズンは、「鴨だしつゆ」と「ゆず香る肉ぶっかけ」を追加し、和風の味わいを中心に計6種をラインナップ。暑い季節にさっぱりと食べられ、どれも個包装、食べきりサイズの便利さが好評です。
「麺の上にあらかじめ具をのせ、麺つゆをかけてワンプレートで食べるスタイルが人気です。具材感と、和風のしっかりした味わいをコンセプトに開発しました」と話すのは同社プロダクト・マネジャー室の木村充寿さん。肉などの具材がたっぷり入っているので、トッピングを用意しなくても満足感があるボリューム。今年2~5月ですでに昨年同月の約2倍も売れているそうです。
同シリーズのうち「牛だし肉ぶっかけ」を実際に冷凍うどん一玉にあえて食べてみると、コクのあるしょうゆ味で、牛肉やごぼうなど具がたくさん入っていることに驚きました。冷凍うどんに麺つゆをかけるというよりは、一品の料理を食べているような感覚です。
冷凍うどんなら夏場でも手軽に準備できるので、同商品のパッケージの写真も6種中5種がうどんになっています。2012年から販売している「韓国ビビン麺」はそうめんとあえるのがおすすめだそうですが、好みの麺との組み合わせを楽しむのもいいかもしれません。
「パッケージ裏面やホームページにはサラダや肉豆腐、丼などでのアレンジレシピを掲載し、色々な食べ方を楽しんでいただく提案をしていますので、ぜひお試しください」と木村さん。例えば、「牛だし肉ぶっかけ」を卵でとじれば丼メニューになるし、「ごま肉味噌」は温かい麺のつゆとしても使えるそうです。
本格アジア風ソースと合わせて「まぜ麺」に
麺に混ぜて使うタイプのまぜ麺ソースには、アジア風のものも多数お目見えしています。永谷園から春夏限定で発売されたのは、トムヤムクン味とグリーンカレー味の2種のまぜ麺ソースです。
同社広報部の萩尾安希奈さんによると、「アジア料理好きの方にも満足していただけるよう、パクチーなどの特徴的な風味をしっかりきかせ、本格的な味わいと辛さにこだわりました」とのこと。トムヤムクン味はレモングラスや魚醤(ぎょしょう)を、グリーンカレー味はココナッツミルクやコブミカンの葉を使っており、香り高い味わいに仕上がっています。
「こちらのまぜ麺ソースにはうどんがとても相性がよく、おすすめです。冷凍うどんは、最近さらに伸びている市場でもあり、暑い夏場には便利な麺ですね。他には中華麺とあえてもおいしいです」。えびやパクチーなどのトッピングを用意すれば、ワンプレートで手軽なのに、かなり見栄えのするまぜ麺ができそうです。
実際に食べてみると、どちらもほどよい辛味と本格的なスパイスの香り。本場の味が手軽に食べられるので、アジア料理が好きな人には特におすすめです。アジア料理や辛いものは好みが分かれるので、個包装になっているのもいいところ。数人集まったときでも、ソースは個別に好きなものを選ぶことができて便利です。
夏はどうしても食欲が減退する時期。多彩な麺つゆから好みのものを選んで、夏を乗り切りたいですね。
※価格は特記がない限り税抜きです。
(取材・文 GreenCreate)
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