「kawara CAFE&DINING」と「atari CAFE&DINING」では11種ものカンガルー肉料理を期間限定で提供

カンガルー肉は、今年に入ってから女性誌でも次々に話題の食材として取り上げるようになっている。首都圏を中心に全国で人気カフェダイニングを運営するエスエルディー(東京・渋谷)では、今年7月5日から9月中旬までの期間限定で、女性客の多い傘下の「kawara(カワラ) CAFE&DINING」と「atari(アタリ) CAFE&DINING」の全26店舗で、カンガルー肉を使ったメニューの提供を始めた。

提供ラインアップには、定食の肉じゃがや、ヤムウンセン、クリームリゾットなど、和食からエスニック、洋食まで全11品ものカンガルー肉料理が並ぶ(提供料理は店によって異なる)。「鴨や鹿のようにクセがある肉かと思っていたら、カンガルーはクセがなく調理しやすかった。赤身なのに筋っぽさや硬さがない肉で牛肉に近いため、メニューの幅が広がりました」(広報・IR部の安本菜緒子さん)。

「kawara CAFE&DINING」などで提供を始めた定食 左下はカンガルー肉を使った肉じゃが

エスエルディーがカンガルー肉に目を付けたのは、健康を意識したメニュー開発を考えていたためだ。バセルによれば、カンガルー肉に含まれる脂質はどの部位でも1~2%。脂質の少ない和牛ヒレ(赤肉)は15%、若鶏ムネ肉(皮なし)でも1.9%だから、いかにこの肉の脂質が少ないかが分かる。一方、たんぱく質も23.6%と和牛ヒレの19.1%、若鶏ムネ肉の23.3%を上回る(和牛、若鶏の数値はいずれも「日本食品標準成分表(第7訂)」を基に算出)。

レストラン運営のバルニバービ(大阪市)と鹿屋体育大学が手を組み、同大の講師が監修した健康メニューが売りの「鹿屋アスリート食堂 本店」(東京・千代田)では、14年のオープン時からカンガルー肉を使ったハンバーグをメニューの一つとして取り入れている。

ハンバーグは毎月アレンジを変えながら出しているが、常に上位人気。当初は1日10食限定のメニューだったが、「最初は恐る恐る頼む人も多かったのですが、開店して1週間もすると店がオープンして30分で売り切れるようになった」(バルニバービ広報・藤井菜央さん)と、半年後には限定を解除。

「鹿屋アスリート食堂 本店」のカンガルー肉のハンバーグ この店を含め東京・大阪の同業態4店舗で提供する

アレンジにより増減はあるものの、現在1日200人ほどの客が訪れる同店で平均4人に1人はカンガルー肉ハンバーグを頼むというほど人気だという。皇居に近く、ランナー向けの施設を併設する店であるため、特に30代男性やランナーの人気が高い。 

「鹿屋アスリート食堂 本店」に常駐する管理栄養士・畠山綾菜さんは、カンガルー肉は脂質の代謝を助ける働きがある共役リノール酸が多く含まれることも人気の理由として挙げる。体脂肪の燃焼や筋肉増強効果が期待される成分であるといい、「近くの高校の運動部の学生さんも食べにきてくれるんですよ」と嬉しそう。

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