検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

院卒・メーカー総合職35歳「10年間恋人がいません」

[川本麻里さん(仮名) 第1回]

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

こんにちは。ライターの大宮冬洋です。30歳を超えると、「恋バナ」をする機会が減ると思いませんか。同世代の友達や同僚は結婚して子育てに突入している人が多くなり、相変わらずの片思い話をするのは気が引けてしまったり、相手は耳を傾けてくれても昔のように対等に腹を割って話すような雰囲気にはならない、という方が多いのではないでしょうか。

でも、夫婦を含めた男女関係は人生においてとても大事な要素だと僕は思います。職業選びと同じぐらい、生活の質を左右するものだからです。僕はこの夏に結婚6年目を迎えた40歳男性ですが、恋バナへの興味は尽きません。

話していて特に楽しいのは、自分の年齢の前後10歳ぐらいの働く女性です。つまり30代40代のキャリア女子たちですね。男性よりも、自分の状況や心境を言葉にすることに慣れているし、言葉にしたいという欲求も感じます。聞いていると「わかる~。そういう男性はすてきだよね」と僕まで女子目線になって共感することもあります。もちろん、自分の意見も言わせてもらいますよ。時間の経過を忘れるほど盛り上がります。おいしいものでも食べながら、あれこれおしゃべりしましょうよ。

愛知県内の中堅メーカーで総合職として働く川本麻里さん(仮名、35歳)と休日のランチタイムに会ったのは、名古屋市内の住宅地にある総菜カフェ。公園が見える明るい店内で、店主手作りの総菜を何種類も食べることができます。食事後に眠くなるのを防ぐためと美容のために、炭水化物の摂取を控えているという麻里さんのご希望に合わせました。

ネットの掲示板で知り合った遠距離の彼

麻里さんはショートカットにスカーフ姿がよく似合う美人です。感じよくお話もしてくれます。でも、大学院卒でいまの会社に入ってから10年間、ちゃんとお付き合いした男性はいないそうです。どういうことなのでしょうか。その前に、大学院時代に付き合った「最後の恋人」の話を聞いておきましょう。

両親が不仲で、実家を早く出たかったと振り返る麻里さん。関西地方にある大学に入り、そのまま大学院にも進学しました。

「研究者になるつもりはありませんでした。就職をしたくなかったのと、まだ学び足りないことがあったからです。将来のことは特に考えず、昼夜逆転の自堕落な生活を送っていました」

見た目のイメージとは異なり、インドア派で引きこもり気味だと自認する麻里さん。昼夜逆転の人たちがネット上で集う「掲示板」を見つけ、朝までチャットをすることもありました。その掲示板で出会ったのが、東京で会社員をしている3歳年上の伸也さん(仮名)です。

あるとき、その掲示板のオフ会が大阪で開かれることに。伸也さんからはネット上で写真も交換しており、オフ会の前からアプローチを受けていました。なかなか積極的な男性ですね。

「俳優の阿部寛やオダギリジョーに少し似ている、濃い顔のオシャレな人でした。自分がカッコいいこともわかっている様子です。でも、声がかん高くて動きも変なので、オフ会では『これはモテないね』とみんなに笑われていました。私もすごく気に入ったわけではなかったけれど、嫌なタイプではなかったです。彼はそのまま私の部屋に泊まりました」

「当時のワガママな自分を叱ってやりたい」

直接会うのは初めての男性を部屋に入れるなんて大胆ですね。今日まで10年間も恋人がいない女性とは思えない行動力です。しかし、この伸也さんとの遠距離恋愛は半年間で終わってしまいます。

「私が振られてしまいました。当時の私は、すごくワガママで他人を思いやらない人間だったからだと思います。受け身なくせに、お膳立てしてもらったことに文句をつけて『面白くない』とすねてしまう。最悪ですよね。彼から『(人生は)自分の力で面白くするものだよ』と諭された記憶があります」

若い頃、特に学生のうちは恥ずかしい思い出がたくさんありますよね。自信も実力もないけれどプライドだけは高いので、人の気持ちを踏みにじるような言動をしてしまいがちです。若いってそういうものなのだと思います。後から少し反省して、30代以降は気をつけるようにすればいいのではないでしょうか。

「そうですね。当時の自分を叱ってやりたいです」

25歳のときに現在の会社に入社した麻里さん。昼夜逆転の生活は一変し、7時前には起床して身支度をして出社する一人暮らしを続けています。担当商品の開発から生産までを一人で管理する業務。責任重大です。繁忙期は月に30時間ほど残業しています。この環境でもまれてきたからこそ、現在の麻里さんは「ワガママ」を脱することができました。人は仕事で磨かれるんですね。そして、麻里さんは職場で好きな人を見つけます。続きはまた来週。

大宮冬洋
 フリーライター。1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに就職。1年後に退職、編集プロダクションを経て02年よりフリーに。著書に『30代未婚男』(共著/NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)など。電子書籍に『僕たちが結婚できない理由』(日経BP社)。読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京もしくは愛知で毎月開催中。
ライター大宮冬洋のホームページ http://omiyatoyo.com/

「キャリア女子ラブストーリー ~アラフォーからの恋愛論」バックナンバー

これまでの記事はこちらをご覧ください。

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_