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住宅ローンの借入可能額や適用金利 アプリが目安示す 仮審査申し込みも

2017/7/4

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 住宅購入を検討中ですが、不動産会社が提示する住宅ローンで本当にいいのか迷っています。複数のローンを手軽に比べる方法はないでしょうか。

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 マイナス金利導入により、昨年夏には住宅ローン金利が過去最低水準まで下がったが、現在は若干上昇し金融機関ごとの差も目立つ。不動産会社が提案する「提携住宅ローン」を契約すべきかどうか迷った場合は、インターネットで利用できる無料サービスで比較するのがお勧めだ。

 例えば、住宅ローンコンサルティングのMFS(東京・新宿)が1月から始めた「モゲスコア」は年齢や年収など約10項目を入力すれば、借入可能額と適用金利の目安がすぐ示される。金融機関で勤務した経験を持つ社員のノウハウなどを活用し、「全国120の金融機関のデータを基に借入額や金利を提示する」(塩沢崇取締役)。

 ネットでは具体的な金融機関名は表示されないが、適用金利などを不動産会社の提携ローンと比べれば、ほかに有利なローンがあるか見当がつく。踏み込んだ相談をしたい場合はMFSの電話や有人店舗でのコンサルも利用できる。コンサルを受けることによって提携ローンより有利に借り入れができた場合のみ手数料(27万円)が発生する。

 複数の金融機関にネットで同時に仮審査を申し込むサービスも増えている。昨年8月、リクルート住まいカンパニー(東京・中央)は「一括ローン相談 by SUUMO」を始めた。必要項目を入力すれば、現在は3メガ銀行を含む6行の中から3行程度に同時に申し込みができる。「一行一行個別に申し込むのに比べて所要時間を大幅に短縮できる」(事業開発室の烏野憲一郎氏)

 現在は約490の不動産会社を経由して申し込む必要があり、対象エリアも1都3県に限られるが今年10月までに関西へ広げる。さらに「年内には個人が直接申し込みできるようにする予定」(同氏)という。

 今年3月にはイッカツ(東京・港)も「住宅本舗」というサイトで住宅ローンの仮審査をネットで複数同時に申し込めるサービスを始めた。個人の端末からでも利用できる。まず比較的簡易なローンの試算をし、対象となった金融機関の中から最大6行に対して仮審査を一括で申し込むことが可能だ。

 「一括ローン相談 by SUUMO」「住宅本舗」とも利用は無料。仮審査の結果が不動産会社の提携ローンに比べて有利でなかった場合などは、本審査に進む必要はない。

 ネットサービスが充実し、個人も様々な住宅ローンを手軽に比較できるようになった。ただ、借入額の目安や仮審査結果は個人が申告した情報に基づくので、入力に不備があれば実際の借り入れ条件が変わることがある。

 また、転職や出産で近い将来に収入が変わる可能性が高い世帯は、契約前に借入額が適切かどうかを専門家にチェックしてもらう方が無難だ。

[日本経済新聞朝刊2017年7月1日付]

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