がん告知を受けた妻が語る 夫にしてほしい7つのこと

日経Gooday

「大丈夫、一緒にいるから」と寄り添ってもらえたら、私一人きりではないんだと、安心して眠れます。できれば、ぎゅっと抱きしめてあげてください。

治療方法の決め方、医師との付き合い方

病院で様々な検査の結果を受けて、医師より治療方法の提案がされます。これまで何か病気やけがをすると、病院の言われるままに治療や投薬を受けていませんでしたか? 私もそうでしたので、これまで病院や医師の決定に疑問を持ったことはありませんでした。

しかし、がんの治療になるとそうも言っていられなくなります。まず、医師の話は専門用語が多くさっぱり分かりません。「分かりましたか?」と聞かれても、何を聞いていいかが分からない。情けない状態になります。帰宅後、家族に聞かれても説明ができないのです。

5. できれば病院は(時々でもいいから)一緒に受診してほしい

初診時の医師が主治医になる場合も多いので、できれば一緒に受診できると安心です。医師の話を一緒に聞くことで、病気の情報共有、気持ちの共有ができます。時々でもいいと思います。検査結果を聞くときや、治療方法を決めるときはできるだけ同行してください。

私のがん友(がんのお友達)は、手術方法を医師に提示され、分からないまま同意して、帰宅した夫に言ったら「君が決めたんだろう」と投げやりに言われ、号泣したそうです。がんになっているだけでいっぱいいっぱいなのに、それ以外のことで悲しい思いはさせてほしくないと思いました。

6. 情報に惑わされないで

自分のがんについて、怖くて知りたくないと思う人と、詳しく知って自分の置かれた状況を冷静に判断したいと思う人と分かれると思います。私は後者でしたが、調べれば調べるほど、情報の渦の中に巻き込まれ、正しい判断が難しくなります。

試しにインターネットで「がん・治療」と検索してみてください。その多岐にわたる治療方法に面食らいます。

がんになっただけでショックなのに、がん患者のメンタルに配慮のないサイトも多く、悶々とすることも多いものです。

そんな情報に疲れた妻をいたわってあげてください。変な情報に惑わされるな!と言いたくなる気持ちはぐっと抑えて、一緒に妻の罹患したがんの勉強をして、治療方法を考えてほしいと思います。セカンドオピニオンも然りです。

7. 患者会を探してみる

がん患者は、自分と同じ部位のがんになった患者やサバイバーの話を聞くと落ち着きます。同じがんのサバイバーが元気にしている姿を見たり、話を聞くことで安心し、未来像が描けるのです。がんの患者会はたくさんあるので探してみてください。

その際、特定の医師の治療方法に偏っている団体や宗教的要素があるところは避けたほうが無難です。そんな判断も、妻より夫が冷静に、してあげたほうがいいかもしれません。

太田由紀子
産業カウンセラー/フリーライター。出版社、放送局勤務後、産業カウンセラーの資格を取得。傾聴でカウンセリングを行う。日経ビジネスオンライン「メンタルリスク最前線」や日経ウーマンオンライン「働き女子のメンタルヘルス」コラム執筆(共に終了)。日経ビジネスムック『課長塾 部下育成の流儀』にも登場。

[日経Gooday 2016年7月5日付記事を再構成]

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