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原田知世 疲れた朝を癒やす「優しい服」 ツアーにも

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NIKKEI STYLE

みずみずしく透明感を失わない原田知世さんが、デビューから35周年を迎える。肩肘を張らず自然体ながら、おしゃれな雰囲気を醸す原田さんが、近年愛用しているのが「dosa」。L.A.発のオーガニックやリサイクル、ハンドメードにこだわったエココンシャスなファッションブランドとして、世界的にも注目を集めている。大人のリラックスしたおしゃれにふさわしいばかりか、旅先で多くの人を悩ませる「シワ問題」も解決してくれる優れものだという。

優しい着心地、旅にも快適なdosaのシャツ

きょう持参したシャツは、確か4~5年前に入手したもので、普段から愛用している「dosa」というブランドの服です。

このシャツはコットン100%でとても着心地がいいんです。服選びで最も重要視するのが着心地。たとえば、仕事などが立て込んで体が疲れているときに、朝選ぶ服は「優しい服」なんです。素材が天然で肌に優しかったり、デザインも肩が凝らないものだったり。年を重ねるごとに、そういったことに敏感になっていくように感じます。dosaの服は肌に触れた時に本当に「心地よい」と感じるので、心をリラックスさせてくれるんです。

それに、シンプルなこのシャツは、丈の長さが程よくて、ポケットの形や位置も工夫されていたりして遊び心も感じます。見るよりも、実際に着たほうがよりすてきに見えるデザインだなって思っています。以前ドラマで着用したことも(笑)。細部にわたってこだわったものづくりをされているので、着れば着るほど愛着が湧いてくるんです。ですから、近年のワードローブで「dosa率」は高いです(笑)。

また、アイロンをかけてぴっちりとシワを伸ばして着るタイプの服でないため、どの服もしわになっても水スプレー一つで元どおりに。ツアーやプロモーションなど旅が多い仕事なので、荷物はできるだけコンパクトにしたいのですが、dosaの服はすごく小さく折りたたんでかばんに詰められる。しかも、夜のうちにシュッとスプレーすれば翌朝そのまま着られ、旅先の「シワ問題」も解決してくれる実用的なところもとてもいいですね。

5年後、10年後でも愛されるモノを

dosaを知ったばかりの頃にロサンゼルスに行く機会があり、デザイナーのクリスティーナ・キムさんの自宅兼アトリエを訪ねました。驚くほど広いスペースに洋服やストール、バッグなど彼女の作品を始め、自身のコレクションがとても美しくディスプレイされていました。すべてにクリスティーナさんの思いが反映されているすてきな空間でした。アトリエの近くにあるdosaのファクトリーも見学させていただきましたが、職人さんたちが手仕事で一つ一つの服を丁寧に作っていました。ここにも彼女のアイデアやお気に入りのものがあふれていました。

クリスティーナさんは旅先で出会った風景や人や物、インスピレーションを感じるものすべてを自身の作品に生かしていくクリエイティビティあふれる人です。

その後、私のアルバム『noon moon』のジャケットのアートワークをお願いしました。そんなご縁から、来日される際には一緒にご飯を食べたりしています。太陽のような笑顔で、いつも好奇心に満ちあふれる魅力的な人。その人柄にもひかれますね。

今年彼女が日本にいらした時、以前から興味を持たれていたという日本の伝統工芸草木染染織のワークショップを開かれて、私も参加させていただきました。

きょう持参したもう一枚、ピンクのドレスはその時に染めたものです。染めた時はもっと鮮やかな色をしていて、自然の色ってこんなにビビッドなんだと驚きました。今回は紅花染だったのですが、今年はピンク色にときめいていたので、ドレスが白からピンクに生まれ変わった時、「今の自分の気分にぴったり」でうれしくなりました。このドレスも着込んでいくごとに色や風合いの変化を楽しめると思います。

デビュー35周年記念のセルフカバーアルバム『音楽と私』もそんなふうに、今聴いても、そして5年後、10年後に聴いても愛される作品になるように心を込めて作りました。いつ聴いても心を動かせるような、それでいてその人の生活に寄り添える音と歌で作りたい。その思いは、dosaそしてクリスティーナさんのもの作りと通じているところがあると思います。

映画の大人が着ている服を探して

個人的には、モノとは「出合い」だなと感じます。実は40代になって、「これからどんな服を着ようか」と考えたことがありました。その時にふと頭に浮かんだのが、海外の映画で大人の女性が長年着込んだ服をとてもすてきに着こなしているシーンでした。以前からそういう場面を見るたびに、「あんなふうに服を着たい」ってずっと思っていて(笑)。さりげないのにとてもすてきに見える。その人自身が伝わってくるような服なんですよね。

そんな時に何気ないけれど着る人の個性を消さないdosaと出合った。不思議な縁を感じています。今日持ってきたシャツを最初に見たとき、きっとそういう服になるんじゃないかと直感しました。dosaの服は不思議なほどに年齢もタイプも選ばない、大人の女性らしさを出せる服だと思います。

「出合い」といえば、今日たまたま(私服で)履いてきた靴もそうですね。ある映画の撮影でスタイリストさんが用意してくださった「エバゴス」の靴が本当に履き心地が良くて! 1足目はボロボロになるまで履きました(笑)。

もう1足欲しくなり、後で探し回ったのですがどこにも見つからず……。聞けば、一つ一つが手作りでとても時間が掛かる上、とても人気が高いのでセレクトショップなどに並ぶとすぐに売れてしまうんだとか。路面店や直営店がないため、埼玉にあるアトリエで行われる展示会に足を運びました。 

 いくつかあるデザインから好きなものを選んでオーダーするのですが、届くのは半年以上先です。長く付き合えるものと出合えるのはうれしいですし、そのためなら待っても構わないと私は思っています。待つ間は「ものを思う時間」になりますから。

長くつきあって初めて見えてくるものもある

以前から流行を追いかける方ではありませんでしたが、最近は自分が持てる「もの」の絶対量を考えて買い物するようになりました。簡単に言えば、1つ増えたら1つまびく。しばらく着用していなければ、お友達など着てくれる人に譲るようにしています。ものそれぞれに思い出があって処分するのは苦しいですが、持ちすぎないことは大事だと感じます。それを習慣づけることで自分に必要なものもわかってきましたし、(買う前に)吟味するようになりました。セール会場で心が躍っても(笑)、「思わず買ってしまう」ということがなくなりました。

20代の頃はデザイン性を優先して着心地や長くつきあえるかはあまり考えませんでしたが、見えにくいところにモノの良さが隠れていることもわかってきました。長くつきあって初めて、見えなかった良さが鮮やかに浮かび上がることってありますよね。

それは音楽も同じ。今回新たに歌い直した『ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ』(83年)の「ふるさとの両親が~」というくだりは、10代で歌った当時には当たり前すぎて大切でいとおしいものだと認識できていませんでしたが、今回はその言葉が染み入りました。決して子どものためだけの歌ではないんだなと今さらながらに思いましたね。

反対に子どもの頃の気持ちを思い出したこともあります。最近になってようやくあの時代のように自然体で歌えるようになりました。デビューする前は姉妹でよく無邪気に歌っていて、とても楽しかったんですが、デビューしてからはプロとしてちゃんと歌わなければと常に緊張していたように思います。それが時間を積み重ねてきて、少しずつですが子どもの頃のように歌う楽しさが取り戻せるようになってきました。リラックスして自分が楽しく歌えると、それが聴いてくださる方にも伝わるのかもしれない。歌う楽しさを思い出せたこと、それは歌い手として大事なことだと思います。

今、欲しいものですか? そうですね……寝室のカーテンを探しています。今まではずっと無地の落ち着いたものでしたが、柄ものに変えてみようと思っているところです。そのカーテンを見ると気持ちが華やいだりするようなものがいいですね。雰囲気をがらりと変えようと思うことはめったにないので、今ちょうどいろいろなことに対して「変えてみたい」と思う時期なのかもしれません。とはいえ、カーテンは面積が大きいから選ぶのも慎重になります。毎晩、毎朝目にするものなので、焦らずに時間をかけて探したいですね。お店に行って実際に見て触って確かめていくうちに、いつかは「これ」というものと出合えるんじゃないかと思うんです。

原田知世
 1982年、オーディションで5万7千人の中から選ばれ、映画『時をかける少女』でスクリーンデビュー。以来、数々の映画、ドラマに出演。歌手としてもデビュー当時からコンスタントにアルバムを発表している。現在は高橋幸宏らとのバンドpupa(ピューパ)にも在籍。2017年7月5日にはデビュー35周年記念企画として、代表曲をセルフカバーしたアルバム『音楽と私』をリリースする。9月から11月にかけて全国ツアーを開催。

(ライター 橘川有子、写真 吉村永)

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