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肌が柔らかく、モチモチに! 夜だけ「美容断食」

日経ヘルス

2017/7/3

(写真:青柳理都子)
日経ヘルス

 夜だけ「美容断食」とは、夜の洗顔後は化粧水や乳液などを一切つけずに寝るというもの。30万人の肌を見てきたエステのプロが考案した美容法で、古い角質や老廃物の排出を促しながら肌を柔らかな状態にリセットできます。

■キメが粗くなった、毛穴が目立つ肌は「美容断食」でよみがえる

 年々、水分が減ってごわごわになる肌。少しでもいい状態を保つために、さまざまなスキンケア化粧品を使っている人も多いだろう。特に、夜はクリームなどもつけて、たっぷり栄養を与えているのでは? しかし「肌がべったりと覆われた『肌肥満』の状態では、肌が怠けて、ターンオーバーが低下。肌が硬くなってくる」と美容家の宮本洋子さんは指摘する。

 「夜の洗顔後に油分を含むスキンケア化粧品をつけすぎると、毛穴が『フタ』をされ、汗や皮脂、老廃物などの排出が妨げられる。すると古い角質もはがれにくくなって、くすんだ肌に。肌が本来持っている自ら潤う力も発揮されないため、ごわつきやすく、シワの原因にもなる」(宮本さん)

 そんな状態に心当たりがあれば、夜だけ「美容断食」がお薦めだ。洗顔後はホットタオルで温めるだけで、何もつけない。実際に試したところ、ホットタオルで肌のつっぱり感が和らぎ、数十分後にはしっとりする感じも得られた。「つっぱり感が強い部分は、その部分にだけ化粧水をつけて」(宮本さん)。翌朝は洗顔料で洗顔後、いつものスキンケアとメイクをしてOK。早ければ3日目で肌が明るくなるなど変化を実感できるそう。

1つでも当てはまる人は、汚れや老廃物を排出できない状態で、夜だけ美容断食の効果が出やすい。敏感肌や皮膚科系トラブルがある人は医師に相談してから行うようにしよう

【まずはここから 基本の夜だけ美容断食】

いつもどおりにメイクを落として洗顔したら、ホットタオルで顔の血流を促すのがポイント。最初はつっぱっても、肌本来の力がよみがえり、ふっくらしてくる。続けると次第につっぱり感が軽減する。

1.いつものクレンジングと洗顔

普段使っているクレンジング剤と洗顔料を使う。いつもどおりメイクを落として洗顔しよう

2.ホットタオルで血流アップ

洗顔後、フェイスタオルを40~42度程度のお湯で濡らして絞ったものを顔にのせ、タオルが冷めるまで蒸す。首が凝っている人は、首も温めると顔への血流がアップして肌のターンオーバーがより促進される

3.何もつけずに寝る

ホットタオルをした後は、化粧水や乳液などを一切つけない。しばらくしてもつっぱり感が収まらない場合は、つっぱる、かさつく部分にだけ化粧水をつけてOK

【上級者のための 夜だけ美容断食】

 「基本の夜だけ美容断食」で肌本来の力がよみがえるのを実感したら、さらに洗顔料を石けん素地100%の、アルカリ性の純石けんに変えてみよう。

 「肌は弱酸性なので、洗顔料も弱酸性がいい、というイメージがあるかもしれない。しかし合成界面活性剤や香料などが含まれているものが多く、肌に残ってダメージを与えることも。肌には、洗顔でアルカリ性に傾いても弱酸性に戻るアルカリ中和能という力が備わっているので、余分な成分を残さない純石けんがお薦め」(宮本さん)

 薄いメイクなら、純石けんだけで十分だ。ただし洗浄力が高いので、二度洗いはNG。

1.石けんと牛乳を用意

固形の純石けんと、牛乳を小さじ1~2杯分(5~10ml)用意する。牛乳アレルギーの人は豆乳にしよう。いずれも加える量の上限は小さじ2杯。それ以上加えると洗浄力が落ちる

2.クレンジング後、手で石けんを泡立てる

クレンジング後、石けんを手に取って水を含ませながら泡立てる。ある程度泡立ったら、石けんを置いて手のひらに泡を集める。牛乳を加える場合はこのタイミングで、素早く混ぜる

3.なでるように顔を洗う

顔全体に泡をのせ、指の腹で顔の中心から外側へ円を描きながら洗う。「肌をなでるように洗うのがポイント。洗う時間は8秒間を目安に。すすぎは38~40度のお湯で」(宮本さん)

4.何もつけずに寝る

洗顔後は何もつけないが、「基本の夜だけ美容断食」と同様に、ホットタオルで顔全体を温めてもOK。どうしても乾燥する部分があったら、その部分にだけ化粧水をつけよう

【基本、上級者とも 朝は洗顔後にいつもどおりのスキンケアを】

 夜だけ美容断食中は、汗や皮脂などの老廃物の排出量が増えやすい。朝は石けんを使ってしっかり汚れを落としたほうが、化粧水や乳液の浸透がよくなる。

1.夜と同様にしっかり洗顔

 基本の夜だけ美容断食をしている人は普段使っている洗顔料で、上級者のための夜だけ美容断食の人は純石けんを使って洗顔し、ぬるま湯ですすぐ。

朝も石けんを使ってしっかり洗顔するのがポイント。すすぎは冷たい水ではなく、ぬるま湯で

2.化粧水、乳液などいつもの朝のスキンケアでOK

 洗顔後は、いつもの朝のスキンケアを行ってメイクする。「乾燥や紫外線などの外の刺激からガードするためにスキンケアやメイクは必要ですが、いずれもつけすぎはNG」(宮本さん)

■夜だけ美容断食Q&A

Q どれくらいの期間 続ければいいの?

 A できれば3週間続けよう

 ほとんどの人が1週目でうれしい変化を実感する。「中には効果が出るまでに時間がかかる人もいますが、日がたつうちに効果は必ず表れる。できれば3週間は続けて」(宮本さん)

Q 肌の状態が悪化したときは?

 A 中止しましょう

 肌荒れなど状態が悪化した場合はすぐに中止して、いつものスキンケアに戻そう。敏感肌の人や皮膚科系のトラブルを抱えている場合は医師に相談してから行って。

Q 乾燥が気になるが続けても平気?

 A 様子を見ながらトライして

 加齢とともに肌の乾燥が進んでいるなら肌本来の力が衰えてきている可能性が高い。夜の洗顔後、つっぱり感や乾燥が気になる部分には化粧水をつけるなど様子を見ながらトライして。

■Dr's ADVICE 菅原由香子さん

完全無添加の化粧品「ワイエスラボ」を開発し、2016年に日本、米国、シンガポールの特許を取得。著書に『肌のきれいな人がやっていること、いないこと』(あさ出版)

 化粧品には必要悪として、お肌に害がある成分が配合されています。お肌の健康には化粧品を使わないのが一番だと私は思っています。

 しかし、何十年も化粧品での保湿に頼ってきたお肌は、急に保湿をやめると悲鳴をあげます。その点、「夜だけ『美容断食』」はマイルドな方法なので試してみるといいと思います。

 ただ、肌荒れがひどく、自ら潤う肌力がない方には難しいかもしれません。また、牛乳アレルギーがある人は気をつける必要があります。(すがわら皮膚科クリニック副院長)

宮本洋子さん
 美容家。イーズ・インターナショナルCEO。エステティシャンとしてエステサロンの草創期から活躍し、現在全国で21店舗を運営。2010年に新しい美容理論「美容断食」を確立し、『肌美人は絶対「夜だけ美容断食」』(光文社)ほか著書多数。

(ライター 茅島奈緒深、写真 青柳理都子、モデル 村上シェリー、ヘア&メイク 依田陽子、構成 羽田光=日経ヘルス)

[日経ヘルス 2017年7月号の記事を再構成]

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