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「お返し」すべき? もう遅い? 迷ったときのマナー

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NIKKEI STYLE

お祝いやお礼、手土産などをいただいたとき、「お返し」に迷うことがあります。ちょっとしたお返しだと、気になりながらも忙しさにかまけてそのまま、ということも……。遅くなってしまってもお返しはすべき? お返しが不要な場合は? マナーコンサルタントの西出ひろ子さんに聞きました。

ちょっとした手土産のお返しは必要?

一般に、何かをいただいたりお世話になったりしたときは「3日以内にお礼状を」と、「大人の評価が決まる『お礼のマナー』 意外なポイント」でご説明しました。しかし、何かと忙しかったり、体調の問題などで実際にはなかなか難しい場合もあるというのが、本音のところだと思います。

さらに、一般的に「お祝い」をいただいた場合は「お返し」は通例ですが、ちょっとしたご厚意に対してはお返しをすべきか、するならどのようにと迷い、相談をされることもあります。

例えば、子どものお友達が自宅に遊びにきた際、ちょっとしたお菓子を手土産に持ってきてくれたときは、こちらからも何かお返しをしたほうがいいのでしょうか。それとも、こちらはお子さんをお預かりしているのだから、お返しは必要ないのでしょうか。特に、相手のお母さんをそれほどよく知らない場合、どちらがいいのか迷うかもしれません。

こういう場合はいつもマナーの原点に戻って考えてみればいいのです。相手との関係性にもよりますが、一般には何か手土産をいただいたら、ちょっとしたものでいいので「これをお母さんに渡してね」といってお返しをするのがよいと思います。ものは気持ちの表れと受け取られるので、目に見えるかたちで表現するのは大事なことです。もちろんこちらがお子さんを預かっているので、品物でのお返しはしなくても、いただいたものに対して最低限、お礼のひとことを電話かメールでその日のうちに伝えましょう。

マナーは相手の立場に立つ思いやりですから、相手のお母さんの立場に立ってみて、自分だったらどうしてくれるとうれしいかなと想像してみてください。お友達のおうちでどうしているのか、どんなところで遊んでいるのかなど、気になりますよね。そこで、お礼のメールと一緒に「○○ちゃんは元気にこんなことをしていました」「うちの子とこんなふうに遊んでました」などと様子を伝えたり、写真を撮って送ってあげたりしたらきっとうれしく思ってくださるのではないでしょうか。また、このような写真付きだと子どもの表情もわかり、安心もしませんか。お返しも、相手の気持ちに対する感謝の表現です。それは、お金をかけて購入する品物でなくてもよいと思います。

「お返し不要」のお祝いの場合は?

結婚、出産などのお祝いをいただいた場合はお返しをするのが通例ですが、お祝いでも、一般に「お返しは不要」と言われているものがいくつかあります。それが、子どもにいただく入学祝いや就職祝いなどです。目上の方からいただくものなのでお返しは不要ということなのですが、そこは気持ちの問題として考えたいものです。

例えば就職祝いをいただいた場合、本人はこれから仕事をしてお給料をもらうので今はお返しができないということなのですが、いただいたお礼はきちんと伝えた上で、いつかお返しをしようという気持ちは大切でしょう。ここでのポイントは、保護者がそれをきちんと子どもに伝えること。例えば伯父さん伯母さんからお祝いをいただいたら、そのご夫婦が銀婚式、金婚式などのときにお祝いを差し上げるなどですね。

あるいは、子どもさんへ入学祝いをいただいたら通常、お返しはしませんが、もしお祝いをくださった方にもお子さんがいるなら、親としてはそのお子さんの入学・進学の時期ははずさずにお祝いを贈るといった気配りは必要です。ただ、親戚や上司、お世話になっているお客様などのお子さんの年齢や学年はわからなくなりがちですので、記録をしておくことは大事かもしれません。プライベート用とビジネス用のおつきあい専用ノートを作って、祝儀・不祝儀や贈答、お返しなどを記録しておくと役に立ちます。

日ごろ忙しいと、記録を残すというのはなかなか大変なことだとは思います。とはいえ、仕事では履歴を残す、記録をつけるということは必ずしていると思います。私の場合は、仕事用とプライベート用に分けて「お名前、日付、用途、誰あてだったか、いただいた品物、お返しの品物、その金額」などの記録をExcelで管理しています。自分だけでは管理が難しいと思うなら、ご家族の誰かと共有して、協力してもらうのもいいでしょう。

「お返しが遅くなってしまった」と思ったら

お礼やお返しが、忙しくてつい遅くなってしまう。人間、誰しも完璧ではありませんから、仕方のないことです。ただ、大前提としてお返しはしたほうがいいけれども、それがなかなかできなくて悩んでいてもストレスになるだけで、何のメリットもありませんね。お返しをすべきかどうかとか、しなかったらどう思われるか、などにとらわれすぎている方が多いように思います。

適当な時期にお返しができなかった場合、できるのは2つに1つです。たとえ時間がたっていても「遅くなりましたがその節はありがとうございました」と、心を開いて率直にお伝えしお返しをするか、あるいはそのことにはふれずに機会を見つけて「いつもお世話になるばかりで何もできずに申しわけありません」という気持ちを伝え、代わりとなるものをお贈りするか、どちらかでいいのではないでしょうか。思い切って心の扉を開いて、こちらから言葉を発してみましょう。気になったまま自分の中にモヤモヤをため込んでおくのは何の解決にもなりません。

もうすぐお中元の時期です。お礼やお返しが遅れて不義理をしてしまい、気になっている人がいるのであれば、おわびの気持ちも込めてこのような時期に「夏のごあいさつ」や「暑中伺い」として、以前のお返しの代わりにしてもよいと思います。相手の方にも、あのときお礼状は遅かったけども気を使ってくれたんだなということが伝わる可能性はありますね。

また、これも繰り返しになりますが、いつも失礼をしてしまう方にこそ、中元歳暮以外の何でもない時期に、サプライズ的に何かをお贈りすることをお薦めします。実は、私もある目上の女性に、気になりつつもお礼状を出せておりませんでした。何とかしなければとずっと思いながら、ようやく先日、それを実行できました。季節柄、これから役立つ扇子にその方のお名前を入れてお贈りしましたところ、大変喜んでいただけました。名入れと箱代、送料を含めても1000円台と大変手ごろな価格からあって、贈り物として恥ずかしくない品質です。また、扇子は末広がりという意味もあり、縁起物としても喜ばれます。

時期を逃しても、あなたに相手の方を思う気持ちがあり、関係を壊したくないのであれば、その手立てはあるはずです。大事なことは心の扉を開いて勇気を出して、実行することではないでしょうか。ただ、わかってはいるけれどそれが難しいと思われる方も多いことでしょう。お気持ちはよくわかります。とはいえ、やらなければ状況は何も変わりません。

どうするのか、最終的に選択するのは自分自身です。梅雨が明ける日がくるように、あなたのお気持ちが明るく晴れわたることを願っています。

西出ひろ子
 マナーコンサルタント・美道家。英国の民間企業WitH Ltd.ウイズ・リミテッド日本支社代表を務めたのち、ヒロコマナーグループの代表として、ウイズ株式会社、HIROKO ROSE株式会社、一般社団法人マナー教育推進協会を設立。国内外の企業、メディアなどで「互いのウィンとハッピーを生み出す真心マナー」を伝えている。「日本文化を気軽に日常に!」をコンセプトにMade in JAPANのフォーマルバッグをプロデュース。著書は70冊以上、累計100万部以上。近著は『運のいい人のマナー』(清流出版)。

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