普通預金の金利はいまや大手銀行で年0.001%です。100万円を1年間預けても利息は10円。実際には税金が引かれるので受取額は年「9円」です(税金は所得税等15.315%、住民税5%、それぞれ1円未満の端数切り捨て)。
ため息が出るような金額ですが、最近は取引に応じてポイントを獲得できる銀行が増えています。特にネット銀行では給与振込口座やクレジットカードの引き落とし口座に指定すると毎月ポイントが継続的にたまる場合が多くあります。
例えば住信SBIネット銀行はポイントプログラムを4月に刷新しました。給与振込口座に指定しておくだけで自動的に毎月30ポイント(1ポイント=1円相当)ずつ積み上がり、年間では「360円」分になります。公共料金などの口座振替でもポイントが付きます。ポイントには税金がかからず、預金金利よりはるかに有利です。たまったポイントは500ポイント以上100ポイント単位で現金に交換可能です。

セブン銀行ではセブンイレブンなどで利用できるnanacoポイントをためられます。イオン銀行ではWAONポイント、楽天銀行では楽天スーパーポイントを獲得可能です。
新生銀行の場合、毎月手続きをしておけば、所定のATMを使って入出金するだけでTポイントをためることができます。地方銀行でも6月から仙台銀行、きらやか銀行でTポイントのサービスが始まりました。
筆者がマイル獲得を目的に使っているのは、スルガ銀行のネット専用支店であるANA支店です。カードの引き落とし口座に指定するなどして毎月約200マイルをためており、意外と大きな還元になります。みなさんも、一度設定しておけば給与振込などにより継続的にポイントが積み上がる銀行に口座を作ってみてはいかがでしょうか。

[NIKKEIプラス1 2017年6月24日付]