憂鬱を吹き飛ばそう 働く女性に聞いた気分転換法
ジメジメとした梅雨の時期。なんとなく気持ちまでどんよりしがちな人も少なくないでしょう。働く女性の皆さんは、気分が落ち込んだとき、どうやって気分転換を図っているのか、日経ウーマンオンラインの読者に聞きました。みんな納得の定番から、思わずやってみたくなる面白ネタまで、バラエティー豊かな回答が寄せられました。
◎日経ウーマンオンライン上で読者を対象に実施
◎調査期間:2017年5月1日(月)~5月31日(水)
◎有効回答数:280人
読者の皆さんに「気分転換の方法を教えてください」と聞いたところ、280人もの方々が詳しく内容を教えてくれました。まずはランキングをご紹介します。
「食べて、体を動かして、寝る」――王道の気分転換方法がランキング入り。番組や風景を「見る」、音楽を「聴く」というのも人気がありました。
1位 食べる&飲む ……55人
読者の気分転換法でトップになったのは「食べる、飲む」。誰でも手軽にできるのがいいですね。
・ 何といっても食べること。おいしいものを食べて気分転換するのが一番簡単で間違いないです。いろんなものをたくさん食べたいときはビュッフェ、おしゃれな気持ちになりたいときはフレンチのコースなど、それなりにお金をかけてでも、ストレスがたまって病院代になるよりマシと思ってます。(32歳、公務員、経理・一般事務)
・ おいしいハーブティーを何種類か用意しておいて、気分に合わせて飲んでいます。(33歳、不動産、経理・企画・マーケティング・営業事務)
・ お気に入りの立ち飲み屋でさくっと。(34歳、製造、一般事務)
2位 運動する ……41人
2位に入ったのは「運動する」でした。ジム、水泳、ハイキング、ダンス、ピラティスなどさまざまな運動が挙がった中でも、ヨガと答えた人が18人に上りました。
・ ヨガと瞑想(めいそう)を行って心を落ち着かせます。時間がないときは、ゆっくり深呼吸するだけでもだいぶ落ち着きます。(29歳、サービス、総務)
・ 山登りをします。目の前のでこぼこ道を、汗をかきながら歩いているとだんだん悩みが小さく感じてきます。山頂ですてきな景色を見ながら、大好きなお菓子とお茶をいただくのは最高!(38歳、教育、専門職)
3位 見る ……33人
3位には「見る」がランクイン。映画やテレビをはじめ、面白い動画や動物のかわいい動画を見るという人もいました。
・ 気分が落ち込んでいるときはバラエティー番組を見て、面白くなくても声を出して笑う。(29歳、教育・学習支援、専門職)
・ 日ごろから空を見上げるようにする。何気ないようで、意外と効果があります。(32歳、小売、専門職)
4位 寝る ……29人
とりあえず寝る、よく寝る、ひたすら寝るというシンプルな方法は、実践している人が多いようです。
・ 寝ます。起きていても食べたり飲んだりお金を使ったりして余計落ち込むので、寝ます。風呂に入って寝るとなおよいです。体の調子が整うと、心も整ってくるような気がします。(37歳、製造、販売)
・ 気分が落ち込んだときは早く寝るように心掛けています。一晩寝ればだいたい気持ちが軽くなっています。(30歳、製造、企画)
5位 聴く ……27人
好きな音楽を「聴く」のはもちろん、聴き方やジャンルを工夫している人もいました。
・ 通勤時に音楽を聴きます。イヤホンで周りに迷惑を掛けない程度の大きな音でノリノリに。音楽に合わせて速足になっていくころには、嫌な気分がなくなっています。(30歳、情報通信、SE)
・ 自分の持っていない音楽をジャンル・年代問わず聴きます。昔は興味のなかった曲でも、今聴くと懐かしさや妙に新鮮さを感じて、すごくはまったりします。(36歳、サービス、一般事務)
続いて、6位から10位の気分転換法を紹介します。
6位 歌う ……21人
歌う場所は、カラオケや河原、車の中などさまざま。一人カラオケ派も数人いました。
・ 歌を歌ったり、声を出したりするようにしています。声出しすると、なんとなく元気が出ます。(40歳、医療福祉関連、専門職)
・ ヒトカラ(一人カラオケ)で思いっきり叫んでストレス発散&気分転換します。人前で歌えないようなハードロックとかを歌います。仕事の悩みは、家で一人で考えても落ち込むだけのような気がするので、持ち込まないように心掛けています。(25歳、中小企業支援)
7位 思考を変える ……20人
他のことを考える、考え込まない、チャンスと捉えるなど、自分なりに思考をポジティブに変える習慣を付けておくと、深刻にならなくていいようです。
・ 好きなことしか考えません。海外旅行が好きなので、次に行く旅行の予定を考えます。どこを観光し、どの店に行って、何を食べて……と具体的な計画を立て始めると、気分が明るくなります。(38歳、教育・学習支援、一般事務)
・ 朝より夜のほうが悪いほうに考えがちなので、「朝、頭がすっきりしているとき考えたほうがいい、答えが見つかりやすいから明日また悩もう」と自分に言い聞かせます。(39歳、サービス、営業)
・ 毎朝、神棚に「今日も元気でありがとうございます」とお参りします。自分にも言い聞かせていることになるのか、元気で前向きでいられているような気がします。(38 歳、製造、人事・広報)
8位 散歩する ……19人
早朝や昼休み、休日などに外を歩くだけで、気持ちが落ち着いたり明るくなったりするものです。
・ ひたすら散歩します。歩くことで気持ちが切り替わります。(29歳、サービス、一般事務・営業事務)
・ 昼休みに緑の多い外を歩くことをおすすめします。自然の美しさに目を留めているうちに、呼吸が変わり、意識が変わり、気持ちが切り替えられます。(33歳、公務員、専門職)
9位 作業する ……17人
何か作業に没頭することで、すっきりするという声も。特に家事がたくさん挙がりました。
・ とにかく模様替えや掃除、片付けをします。他のことに集中することで気が紛れますし、きれいになったのを見てすっきりします。以前は買い物しに外出していましたが、必要以上のものを買って罪悪感にかられてしまっていたので、片付けが一番です。(34歳、サービス、販売・接客)
・ 料理をします。夢中になって少しは忘れられるので!(34歳、小売、一般事務)
・ こぎん刺し。時間があるときでないとできないのですが、始めると本当に時間を忘れてしまいます。達成感がものすごくあります。(31歳、金融、経理・総務)
10位 お風呂に入る、読む ……各16人
「お風呂に入る」と「読む」が並んでランクインしました。
・ お風呂に防水音楽プレーヤーを持ち込んで熱唱し、風呂上がりにキンキンに冷えたビールを飲みます。(38歳、商社、生産管理)
・ ひたすら本を読みます。読み始めると落ち込んだことはすべて忘れます。小説はもちろん、ビジネス書はまた頑張ろうと思えるので何でも読みます。(30歳、教育・学習支援、専門職)
・ 読書が趣味なので、いつ読んでも「自分は自分でいいんだ! 大丈夫!」と思える本を何冊も持っています。(30歳、流通、一般事務)
・ 読書。最近はお風呂で半身浴をしながら読むことにはまっています。浴室に無印良品のアロマディフューザーを置いて読書するといっそう癒やされます。(24歳、人事・一般事務)
その他、11位以下にも参考になりそうな回答がたくさんありました。
・ 週に一度習い事をしています。嫌なことがあったり大変な仕事があったりした日は、習い事の日に向けて気分を切り替えて頑張ります。(35歳、教育・学習支援、専門職)
・ 毎晩の入浴が次の日へのリセットになっています。また、掃除機をかけながらイヤホンで音楽を聴き、一緒に歌う、というのをたまにやりますが、部屋がきれいになるし、リズムよく掃除できるし、ストレスも発散できておすすめです。(38歳、学術研究・技術サービス、技術職)
・ わーっと自由に文字で書き出します。日記形式や箇条書きなど、書く形式はその時々で違いますが、後で書いた内容を客観的に読むことで、落ち着きます。(29歳、サービス、一般事務)
・ 1週間の予定を詰め込みすぎないことだと思います。以前の私は、人と会ったりイベントに参加したりと予定を毎日のように入れていました。それはそれで楽しかったのですが、自分自身と向き合う時間が取れないという意味では、気分転換になっていませんでした。週に数日は予定なしの時間をつくり、何をするわけでなくても、のんびりと過ごすことで、気持ちが軽くなると知りました。(40歳、サービス、一般事務)
・ 猫と遊びます。猫の換毛期は、抜け毛取りにいそしみます。(31歳、医療福祉関連、企画)
・ メイクを変えます。美容雑誌を参考に、ちょっと今どきの血色メイク、おフェロメイクなんかをしてみます。鏡を見たとき、いつもと違う自分だと気分が上がります。(31歳、製造、一般事務)
◇ ◇ ◇
積極的に好きなことをするアクティブな気分転換から、寝たり泣いたりボーっとするといった静的な方法まで、さまざまな回答がそろいました。自分にフィットする気分転換法を見つけて、今年後半も明るく乗り切りたいですね。
(ライター 佐々木恵美)
[nikkei WOMAN Online 2017年6月13日付記事を再構成]
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