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ドコモの月1500円引き対象機 実は、かなりの実力派

佐野正弘のモバイル最前線

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NIKKEI STYLE

NTTドコモが2017年5月に打ち出した、対象の機種を購入することで毎月の通信料が1500円値引きされる料金プラン「docomo with」。その対象となるのは、現在のところ「arrows Be F-05J」と「Galaxy Feel SC-04J」の2機種。その実力はどの程度のものなのだろうか。

docomo withの裏には端末価格の安さあり

「格安SIM」「格安スマートフォン(スマホ)」などの人気の高まりで、ここ最近大手キャリアからは会員の流出が続いている。KDDI(au)にはUQ mobile、ソフトバンクにはワイモバイルという格安のサブブランドがあるが、サブブランドを持たないNTTドコモは、自社サービス内で対抗策をたてるしかない。実際に、最近立て続けに新料金プランを発表。お得感を打ち出して会員流出に歯止めをかける戦略だ。

中でも大きな話題となったのが、5月24日に発表された「docomo with」だ。これは、対象機種を購入すると、毎月の月額料金が1500円値引きされる料金プラン。同じ機種をずっと使い続けるか、docomo withの対象機種に買い替え続ける限り、何年経過しても毎月1500円の値引きが受けられるのが特徴だ。

docomo withが月額料金を安くできるのは、端末の値引きがないからだ。大手キャリアは高額なスマホに多額の販売奨励金を付け、販売店はそれを使って「実質0円」など大幅に値引き販売していた。キャリアは、販売奨励金の分を毎月の通信料で回収するという仕組みだったが、これではユーザー間に不公平が生じる。端末を頻繁に買い替える人は得をするが、あまり買い替えない人は他人の端末値引き額まで負担する格好になるからだ。

docomo withの対象となる端末として同時に発表されたのが、富士通コネクテッドテクノロジーズ製の「arrows Be F-05J」と、サムスン電子製の「Galaxy Feel SC-04J」の2機種。NTTドコモのオンラインショップでの一括購入価格は、arrows Beが2万8512円、Galaxy Feelは3万6288円。24カ月の分割払いではそれぞれ月額1188円、1512円(いずれも税込み)。販売奨励金を使わない分、比較的安価なモデルが選ばれていることが分かる。

ただ、安物買いの銭失いということもある。両機種がどうして安価なのか、また普段使いに十分な機能・性能を備えているかどうかを、確認してみよう。

「arrows Be」はSIMフリー・モデルとほぼ同じ

arrows Beは、性能がミドルクラス相当に抑えられているのが安価な理由の一つだ。ディスプレーサイズは5インチ、メインカメラの画素数は1300万画素と標準的だが、CPUにはクアルコム製のミドルクラス向けとなる「Snapdragon 410」を採用。RAMも2GBと、最近のスマホとして見ればやや低めの性能となっている。通信速度も理論値で下り最大150Mbps。ハイエンドモデルでは下り最大788Mbpsのモデルも登場しているいま、あまり速いとはいえない。

そしてもう一つの理由は、16年に発売された「arrows SV F-03H」と機能・性能がほぼ同じだということ。相違点は本体の一部デザインと、Androidのバージョンが6.0から7.1にアップしたことくらいであり、16年のモデルをベースに開発したことで価格を安くできた訳だ。

arrows SVをベースにしたスマホにはもう一つある。SIMフリー市場向けの「arrows M03」だ。現在のSIMフリー市場は、ファーウェイやASUSなど外資系メーカーが毎月のように新機種を投入するなど非常に競争が厳しいが、その中でもarrows M03は「唯一無二」ともいえるポジションを獲得し、1年近くにわたるロングセールスを記録しているのだ。

人気の理由の一つは堅牢(けんろう)性である。arrows M03はベースとなるarrows SVを引き継ぎ、防水防じん性能だけでなく、耐衝撃、防湿、低音動作など、米国防総省が定めたMIL規格の14項目に準拠している。さらに、本体の背面や側面に傷や摩擦に強い加工を施し、画面の周囲にほんの少しフチを立てることにより、落下時に直接画面が当たりにくくするなど、本体を保護し、画面割れや傷などを防ぐためのさまざまな工夫が取り入れられているのだ。

そしてもう一つは、いわゆる「日本仕様」への対応である。FeliCaを搭載しておりおサイフケータイに対応するだけでなく、ワンセグにも対応。しかも最近では採用機種が大幅に減少している、ワンセグ専用のアンテナを内蔵するなど、本体だけでテレビを楽しめる環境がしっかり整えられている安心感が人気となっているのだ。

こうした機能や特徴は、arrows Beにもしっかり引き継がれている。筆者もarrows SVやarrows M03を何度か使用したことがあるが、ハイパフォーマンスを要する3Dゲームを遊んだりするのは不得手だが、SNSを使ったり、動画を見たりといった一般的な使い方では性能面でそれほど困った経験をしたことはない。arrows Beも普段使いには十分満足できるモデルといえそうだ。

Galaxy Feelは「ど真ん中」狙い

もう一つのGalaxy Feelはグローバル向けのモデルをベースに、日本向けのカスタマイズを加えて開発している。こちらもベースモデルがあることが安価な理由だ。

Galaxy Feelのベースとなっているのは、海外で販売されている「Galaxy A3」の2016年モデル。Galaxy Aシリーズは、先日発売された「Galaxy S8」「Galaxy S8+」に代表されるフラッグシップモデル「Galaxy S」シリーズの下に位置付けられる、ミドルクラスよりやや上の機種で、2015年にはKDDI(au)が、大画面モデルの「Galaxy A8」を投入したことがある。

中でもGalaxy A3はコンパクトなサイズのモデルとして位置付けられており、2016年モデルのディスプレーサイズは4.7インチ。そしてこのディスプレーサイズは、アップルの「iPhone 7」と同じであり、日本人に最もなじみがあるサイズ感でもある。

サムスン関係者によると、Galaxy Feelは日本のユーザーの「ど真ん中」のモデルを徹底して追及し、相当のカスタマイズを加えているとのことで、Galaxy A3の2016年モデルとは別のモデルと呼んでもいい程の内容になっているそうだ。例えば、おサイフケータイやワンセグのほか、防水・防じんにも対応させている。

さらに大きな違いとなるのがバッテリー容量だ。比較的安価なコンパクトモデルということもあり、Galaxy A3の2016年モデルはバッテリー容量が2300mAhと小さい。だがサムスンは日本で、コンパクトモデルのバッテリー容量に対する不満が高いことを受け、Galaxy Feelでは3000mAhの大容量バッテリーを搭載。そのため厚さが7.3mmから8.3mmと、1mmアップしてはいるのだが、それでも4インチクラスのコンパクトモデルとしては薄い部類に入る。

性能面を見ると、CPUはサムスン独自の、ミドルクラスよりやや上の性能を持つ「Exynos 7870」を採用。RAMも3GB搭載し、通信速度も下り最大262.5Mbpsに対応するなど、arrows Beより性能が高い。ちなみに本体カラーは3色用意されているが、日本市場の嗜好を考慮し、特にピンクのカラーは発色がやや強い、日本独自の「Opal Pink」を採用しているそうだ。

docomo with対象の両機種は、ハイエンドモデルと比べれば確かに機能・性能の充実度は弱いかもしれない。だが、同価格帯のSIMフリースマホと比べて相応、あるいはそれを上回る性能を持つ。しかも防水やおサイフケータイに対応するなど、大手キャリアならではの充実した機能をしっかり兼ね備えている。最先端の機能・性能にこだわるのでなければ、十分安心して利用できるモデルだ。docomo withによる月額料金の値引きと相まって、どれだけ人気が出るか注目だ。

佐野正弘
 福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。

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