日本企業が求める人材像、2030年にはこの2タイプに!?リクルートワークス研究所副所長 中尾隆一郎

日本の健康寿命は、男性71歳、女性74歳まで高まり、一生のうちに働ける期間は50年レベルになり始めています。一方、米国ではすでに兆候が表れていますが、企業自体の平均寿命が短くなり始めています。その結果、新卒入社した企業で定年まで働ける可能性はどんどん低下していきます。つまり、「社内ゼネラリスト」や「社内スペシャリスト」の経験だけを積み上げていても、転職時にはその社内限定の能力が使えなくなるのです。困ったものです。どうすればよいのでしょうか。

2030年、専門性にみる2つのタイプ

Work Model 2030((C)Recruit Holdings Co., Ltd. All rights reserved.)

私が所属するリクルートワークス研究所が、「テクノロジーが日本の『働く』を変革するWork Model2030」を発表しました(参考: http://www.works-i.com/pdf/161121_WorkModel2030.pdf )。ここでは、4つのプロフェッショナル像を提示しています。

4つのプロフェッショナルとは、

●専門性を「開発する」か「活用する」か、という軸と、

●対象エリアが「グローバル」か「ローカル」か、という軸の2×2からなります。

専門性開発型人材をテクノロジスト、専門性活用型人材をプロデューサーと名付けました。プロデューサー、テクノロジストと、従来のゼネラリスト、スペシャリストとの違いは、例えばこんな感じです。

●広範な知識と経験に基づく調整力にたけたゼネラリスト以上に、社内外のさまざまな人々を結びつけて収益を生み出す力を有しているのがプロデューサー

●限られた職域で定型的な業務に注力するスペシャリストよりも、さらに専門性が高く、仕事に必要なテクノロジーを使いこなすことができるのがテクノロジスト

プロデューサーは、複数の専門領域に精通し、テクノロジストらを生かして、新しい価値やビジネスモデルを生み出します。彼らは自身のアイデアをコンセプトにするために、グローバルにもローカルにも活躍の場を求めます。その活躍が、経済全体を活性化させて、所得増加をもたらすわけです。プロデューサーは、事業目的のために、資金調達、事業投資、人材投資など、組織能力を最大化して、経営資源を効率的に活用し、その成果を組織知化していきます。

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