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カードの海外旅行保険、補償に不安? 上乗せ型増える 内容が選べるものや治療費無制限も

2017/6/20

 夏休みに海外旅行を予定しています。クレジットカードに付帯する海外旅行保険だけでは不安ですが、保険料はできるだけ節約したいです。どのような選択肢がありますか。

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 海外旅行保険は海外旅行中の病気やケガの治療費や携行品の盗難などのトラブルを補償する。損害保険会社で加入できるほか、クレジットカードの付帯保険を活用する手がある。

 付帯保険なら保険料は不要だが、補償が不十分なことが多い。代表的なのが病気やケガの治療費用。高くても補償は300万円程度という例が少なくない。しかし、海外で手術を受けたり入院したりすると医療費が高額になる可能性が高く、米国で急性心筋梗塞と診断された60代女性の治療費が1000万円に達したという事例がある。

 治療費用に加え、家族が現地に駆けつけたり、治療中に帰国するための航空機をチャーターしたりする費用を補償する救援費用については、旅行先にもよるが、それぞれ最低でも1000万円以上が必要と指摘する専門家が多い。

 足りない補償を補うには損保の海外旅行保険に加入することになる。その際、クレジットカードの付帯保険がある人が使いやすいのが、補償内容を自由に選択でき、足りない補償だけ上乗せできるタイプの商品だ。保険料を節約できる。

 先行したのは損害保険ジャパン日本興亜。2002年に発売した「新・海外旅行保険 off!(オフ)」の「オーダーメイドプラン」は主契約の治療費用以外の補償内容や金額を自由に選べる。保険料は日数や旅行先によって決まり、780円から加入できる。

 三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は16年10月から「タイプK」を販売する。治療・救援費用や旅行中の病気で死亡した場合の「疾病死亡」がそれぞれ2000万円、旅行中の事故の損害賠償を求めて弁護士に依頼する際の「弁護士費用」を100万円まで補償する。

 ジェイアイ傷害火災保険は14年から三菱UFJニコス、クレディセゾンなど4社が発行するカード会員を対象とする「クレカプラス」を取り扱う。治療・救援費用の補償を無制限にしたのが特徴。治療・救援費用のみならハワイ5日間の保険料が1460円(18~49歳)と割安だ。治療・救援以外の補償を自由に選べるプランもある。

 海外旅行保険は自宅から空港までの移動中も補償対象だが、そのためには出発前に加入しておく必要がある。またクレジットカードの付帯保険のなかには旅行代金の支払いを利用条件とするものもあるので、上乗せプランと併用する際はカードの保険の条件を確認しておこう。

[日本経済新聞朝刊2017年6月17日付]

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