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「転職しました。給与は減ったけれど、楽しくやっています」という言葉を聞くことがあります。20代や30代前半の人からそういう言葉を聞くとき、まったく正反対の2種類の理由があるようです。生活を重視するための転職と、さらに成功するための転職。どちらもイマドキだからこそ手に入る選択肢です。それもまた、イマドキ出世の一つではないでしょうか。

人事制度を知って転職を決意した若者たち

転職の挨拶が来ることもあたりまえになりました。さまざまなセミナーで講演する際に、受講されている方々に「転職の有無」を聞くようにしているのですが、昨年くらいから半数以上が手をあげられるようになっています。

特に若い世代において、転職にためらいがなくなっています。新卒1年未満でも、会社に合わないと思えばすぐに転職を選ぶ人が増えているのですが、そのきっかけは今いる会社に限界を感じることのようです。

人間関係はもちろん、キャリアの将来性、給与の問題などさまざまですが、自分の会社の人事制度を知ることで転職を決意した2人の若い知人がいます。

1人目のAさんは「働かされ方」についてのルールを知った時。もう一人のBさんは「賃金カーブ」を知った時に、転職を決意したという話を聞きました。

「残業しないと出世できないから、やめます」

「前の会社がむちゃくちゃ嫌だ、ということではなかったんです。給与も良かったです。ただ、毎月受け取っている給与の構成を知った時にあれ?って思ったんです。そして良く考えてみたら、30代や40代の上司の働き方を見ていて、『ああこういう働かされ方のための給与なんだ』って気づいてしまって」

とある集まりで交換した30代前半のAさんの名刺には、ある市役所の名前が記載されていました。聞いてみれば、新卒で入った会社に違和感を持ち、それから地元の市役所に転職したとのこと。転職をするきっかけが「給与の構成」を知った時だと聞いて、私はもう少し詳しく聞いてみました。

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