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国際色豊かなアメリカンスクールで小中学生時代を過ごした後、バンカラな早稲田実業学校高等部(早実)に進んだメルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長(52)。早実では、社会のルールを守ることの大切さを学ぶだけでなく、授業やアルバイトを通じて将来のキャリアにつながる知識や経験も得た。後半は、その様子を語る。

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 商業科の授業でビジネスの基礎知識を学んだ。

当時の早実は普通科と商業科に分かれていて、私が在籍したのは商業科。中学の先生から早実は無理だと言われていたので、合格する可能性の高い商業科を選んだというのが正直な理由ですが、結果的に、商業科に入ってよかったと思っています。

商業科は普通科で学ぶ科目に加え、簿記やそろばんなど商業科独自の授業も受けなくてはなりません。簿記の基本である借方、貸方から始まって、利益とは何かといった、商業の基礎知識を3年間で一通り習得したことは、後々、仕事をしていく上で大きな自信になりました。

早実の生徒は、成績次第で、早稲田大学に推薦入学することも可能ですが、私はあまり勉強せず成績もそれほどよくなかったので、初めは推薦を諦め、受験してどこかの大学に入ることを考えていました。米国の大学に行く選択肢も頭をよぎりました。

しかし、自らの意思でアメリカンスクールを辞めて日本の高校に進んだのに、日本の大学に入れないから米国の大学に行くというのは、ちょっと格好悪いなという思いもありました。そこで、高校3年の時は気持ちを入れ替えて、推薦入学を目指して勉強に力を入れました。仲のいい友達が、「頑張って一緒に大学に行こう」と言い続けてくれたことも、励みになりました。勉強を助けてくれたクラスメートもいました。本当にいい仲間に恵まれたと思います。

 趣味と英語力を生かして車関係のアルバイトを始めた。

高3になるまで、あまり勉強もせず何をしていたかと言うと、趣味とアルバイトに明け暮れていました。

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