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社会人1年目で妊娠 子育ての経験をキャリアに生かす

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ママの就労支援事業を展開しているLIFULL FaM(ライフル ファム)の代表、秋庭麻衣さんにインタビューします。

秋庭さんは、社内事業プランコンテストで優勝したことをきっかけに、2014年にLIFULL FaMを立ち上げ。現在は、子連れで出勤できるオフィスで、仕事をしながらwebマーケティング分野でスキルアップができる場を運営しています。自身も子育てをしながら会社を経営し、女性が働きがいを持って活躍できる社会の創造を目指しています。

母を見て、頑張れば活躍できると思っていた

2人姉妹の次女として生まれた秋庭さん。小さいころから母親がバリバリ働いている環境で育ちました。

「母はもともと専業主婦だったのですが、私が小学校3年生のころに消費生活アドバイザーの資格を取得。そこから原子力などエネルギー関係について、消費者に分かりやすく伝える活動をしています。初めは企業に所属し週2~3回働いていたのですが、私が中学に上がるころからフルで働き始め、政府の委員などを歴任したり、NPO法人を立ち上げたり。専業主婦の視点を生かし、頑張って働けば活躍できる、という姿を目の前で見ていました」

母親が育児と仕事を両立する姿を見て、秋庭さんの中で仕事観が出来上がっていったそう。

「子どもが2人とも中学校から私立校に通っていたため、毎朝お弁当作り。そして、夜は7時か8時に帰宅し夕食を作り、夜中の3時くらいまで仕事や勉強。いつも睡眠時間は3時間という人で、67歳になった今でもそう(笑)。超人的な人でしたね。働くというのは、会社に行き与えられたもので働いて帰ってくるというよりも、自分でどんどん仕事を取って、活躍の場を広げていくものなのだと思っていました」

学生時代は学校に対して反発する子どもだったといいます。

「与えられたものに対して、一度反発してそしゃくしないと受け取れない人間でした。私立中学・高校に入学したので、周囲はいわゆるいい子が多かったです。なるべく外でも活動したいと考え、高校のときは東京の高校生が集まる団体で活動をしたり、大学のときも同じ年だけど既に働いている人など、様々な人が集まる交流会を主催したり。ドイツへの短期留学や、中国をバックパックで旅したこともあります」

「自分の周りにいる人だけでなく、他の環境にいる人や他の考え方を持っている人となるべく交流したい、と思っていました。自分1人だと経験できるものは限られているけれど、色々な人とつながることで自分の世界もどんどん広がっていくことを実感しました」

ベンチャー企業と出会い、人生を懸けた仕事を探す

就職活動をするときは、とにかく成長意欲が強い学生で、今振り返ると恥ずかしいといいます。

「具体的にこれがやりたい、というのはなかったのですが、やりたいものが見つかったときに、起業という手段であってもちゅうちょせずにできるような力をつけたい、と思っていました」

就職活動をしていくうちに、ベンチャー企業に興味を持つようになりました。

「最初は大企業を見ていたのですが、いまいちピンとこなくて。お話をされている社員の方を見たときに、『この人は土日に家の近所で誰かと話をするときも、○○会社の○○です、と言ってそう』と思ったんです。ものすごい生意気な学生ですよね」

「そんなある日ベンチャー企業を受けたときに、創業社長が出てきて、業界をこういうふうにしたい、と熱い思いを語っていました。そのときに、仕事だから○○をしているというよりは、自分の人生を懸けて○○をしています、という働き方がしたいと気が付きました」

それから就職活動の軸が決まり、どういう力を身に付けたいのか考えるようになりました。

「BtoBの営業なら新卒でも経営者と話す機会が多い、中途採用が多い会社ならそこから人脈やスキルが広がる、規模が大き過ぎなければ経営者と近いところで働けるなど、条件をもとに探しました」

家探しが変わるかもしれないと感じ、入社を決意

就職活動を続けていく中で出会ったのが、不動産・住宅情報サイト「HOME'S」を運営するネクスト(現LIFULL)。当時の社員数は50人ほど。入社試験を受けていた中でも一番小さい会社でした。

「そのころの不動産業界はIT化が進んでおらず、雑誌で家を探すのが当たり前の時代。そんな中、ネクストはwebしかやらないと言っていたんです。理由を聞いたところ、不動産業界は不動産会社が情報を握っていて、家探しをする人は不動産会社が提案した中からしか選ぶことができない。大きい買い物なのにそれはおかしい。それを変えるためには、消費者が情報を選択できる仕組みが必要で、いつでもどこでも無料で見ることができ、情報量を多く、情報の更新スピードを速くするためには、紙媒体ではかなえられない。webはそれらの課題を解決できるから、と言われて衝撃を受けました。

他のベンチャー企業では、IT業界がこれからくるよ、という話ばかりだったけれど、世の中をこうしたいというものをしっかり掲げて、そのためにどのようなビジネスモデルが必要なのか、そのビジネスモデルをかなえるツールは何か、と考えたときにwebだった、という説明にものすごい腹落ちしました。ここまで逆算してビジネスを考えているのであれば、本当にこのビジネスを大きくしたら、世の中の家探しが変わるかもしれないと感じ、入社を決めました」

20代は働き、30代で結婚と思っていたが……

新卒採用の第1期生として、2004年に入社。「HOME'S」の神奈川県横浜市以外のエリアの営業担当を任されました。

「営業先の不動産会社は年配の方が多く、インターネットって何? web広告とは何?という状況なのでイチから説明しなければなりません。東京の本社から神奈川県内を営業して帰ってくると、もう夜という日々。描いているような社会人生活とは程遠く、泥臭い毎日でした」

そんな矢先、社会人1年目のときに妊娠が分かり、今後どうするか悩んだといいます。

「20代はバリバリと働き、30歳になったら結婚をするかもしれない、と漠然と思っていました。社内に子育てをしながら働いている女性はいなかったため、会社を辞めざるを得ないのかなと思いました。ちょうど妊娠3ヵ月のころ、人事担当者に翌年の新卒採用の先輩紹介を頼まれたこともあり、辞めてしまったら迷惑がかかるからと思って、担当者に打ち明けました。そうしたら、『やったね!』と言われて。インタビューに出てもいいか尋ねたら、『逆に子育てしながら働いている人がいることをアピールしたほうが会社にとってもメリットになるから、ウェルカムだよ』と言われました」

そのとき、初めて出産することがプラスになるという考え方があることに気が付いたといいます。

「今までは、出産をする=時間が取られる、キャリアが中断する、子育てしながら働いても時短になってしまうから、自分のキャリアにとってマイナスになる、というイメージを持っていました。でも、考えてみると自分の母親も主婦であることをプラスにしてキャリアを築いてきたのであれば、私もきっと早い年齢で出産し子育てをすることは、キャリアのプラスにできるはず。子育てをしながら、その経験を生かしたキャリアを歩んでいこうと決断しました」

秋庭麻衣
 LIFULL FaM代表取締役。ネクストに新卒で入社し、不動産・住宅情報サイト『HOME'S』の営業を経験。社内第1号となる産休・育休を取得。育休から復帰後は、時短勤務を続けながら人事部で新卒採用や人材育成を担当し、管理職としてメンバーのマネジメントを経験。2014年10月にネクストから100%出資を受けて「LIFULL FaM」を設立。パパとママのコミュニケーションアプリ「LIFULL FaM」の運営、ママが子連れで働き、スキルアップする「就労支援事業」を運営。2015年12月 ワーママ・オブ・ザ・イヤー2015受賞。

(ライター 平野友紀子)

[日経DUAL 2017年5月9日付記事を再構成]

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