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小島慶子×入山章栄 女性には頑張って欲しいけど… WOMAN EXPO TOKYO 2017

2017/6/16

 ジャーナリストの池上彰さんと増田ユリヤさんは「世界で広がるポピュリズムと私たち」をテーマに対談した。

■世界動かす女性パワー 欧州にあった

ジャーナリストの池上彰さん 

 冒頭で池上さんはポピュリズムについて「自分の国さえよければ他はどうでもいいと言って、国民の支持を集めること」と説明。典型として米国のトランプ大統領を挙げた。さらに、ポピュリズム台頭の背景にはグローバル化があると指摘。外国から安い製品を輸入したり、移民が大勢入国したりすることで、自分たちの仕事が失われるのではないかという焦りや、景気がよくならないことへの不満、現状を変えてほしいという思いがうねりとなっているとした。

 2年前にポーランドで保守強硬派が政権を取って以降、ポピュリズムの勢いに注目が集まる欧州。今年は3月にオランダ総選挙、5月にフランス大統領選挙と重要な国政選挙が相次いだ。

 両選挙を現地で取材した増田さんは、日本とオランダの選挙制度の違いについて解説。「オランダでは全候補者の名前の載る新聞紙大の投票用紙が自宅に届く。投票日はその用紙を持って行けば、駅やカフェなどに設営した投票所のどこでも投票ができ、開票の様子はだれでも見学できる」と話した。フランス大統領選ではマクロン、ルペン両候補の主張や支持層、工夫をこらしたチラシや戸別訪問するボランティアの様子などを、現地の写真を交えて紹介した。

 オランダ総選挙では台頭が予想された極右政党を抑え、ルッテ首相率いる自由民主党が第1党に。フランス大統領選では、中道のマクロン氏が勝利した。結果について池上さんは「トランプ政権は、選挙前に公約していた政策がことごとく進んでいない。その混乱ぶりを見て、世界のポピュリズム化に少しブレーキがかかったのではないか」との見方を示した。

ジャーナリストの増田ユリヤさん 

 増田さんは欧州での選挙取材を振り返り「代表を直接選べることと選挙活動を自由にできることが、いかに選挙を盛り上げ政治参加につながるかを感じた」と話した。加えて昨年ポーランドで、保守強硬派による中絶禁止法案に反対する女性たちが立ち上がり、ロンドンやベルリンにも支援のデモが広がった結果、廃案に追いこんだことを紹介。「不満があったら自分たちで世の中を動かしていくパワーが欧州にはある」と指摘した。

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