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CAさんが1日10回行う健康習慣って何?

日経ウーマンオンライン

2017/6/19

笑顔が美しい上松可奈子さん(写真左、31歳)と大屋明子さん(写真右、33歳)(写真:工藤朋子)
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 いつも快適な空の旅をサポートしてくれる客室乗務員(キャビンアテンダント、以下CA)さん。世界中の空を飛び回りながらお仕事をする彼女たちは、知性や品性に加え、健康的な体の持ち主です。

 どんなときにも笑顔を絶やさず颯爽(さっそう)と働くCAさんたちに、お仕事や生活で役立つさまざまなノウハウを教えていただく企画。今回は、健康管理術についてお伺いしました。

■どんなときにも笑顔で元気で気配り上手。その秘密とは?

 CAさんたちの健康管理術が知りたい!

 そんなリクエストに応えてくれるのは、日本航空の上松可奈子さんと大屋明子さん。お二人とも10年ほどのキャリアがあり、国内線・国際線ともに乗務経験を積んできたエキスパートです。

 気圧の変化や乾燥した空気といった飛行機内ならではの特殊な環境。さらには、不規則なフライトスケジュールや時差などに対応しながら、しっかりとパフォーマンスを発揮する。CAさんのお仕事はハイレベルです。

 しかも、世界中の空を行き交う彼女たちは、「ちょっと体調が悪い……」といった理由でフライトを休むことのないよう、とっておきのメンテナンスによって心と体を整えているに違いありません。

 早速、お話を伺ってみましょう!

■CAさんが1日10回行っている健康習慣って?

 「健康のための習慣があれば教えてください」。

 そんな質問に対し、「まずは、うがいと手洗いですね」と優しくほほ笑む大屋さん。思いの外、地道で基本的なメソッドが挙がり、なんだか肩透かしを食らったような気持ちに。

 しかし、お話を伺ううちに納得。CAさん流のうがい&手洗いは、地上だけで生活する私たちの認識とはひと味違います。何が違うかといえば、ひとえにその回数と入念さ。

 「私の場合は、起床後にまず1回目のうがいと手洗いをします。さらに、出社してから2回目、フライト中は最低3~4回。飛行機を降りた後も、ホテルなどで必ず行いますから、1日あたり10回くらいは繰り返しているのかもしれませんね」(大屋さん)

「うがい・手洗いの回数を数えたのは初めてです。機会さえあればするように習慣付けているので、結構多いですね」と大屋さん(写真:工藤朋子)

 しかも、その方法はとても丁寧です。

 まず、うがいの方法は3ステップ。「いきなりうがいをするのではなく、まずは口をゆすいでから行うのがポイントです」と上松さん。

【うがいの3ステップ】

(1)水を口に含み、クチュクチュとゆすいでから吐き出すことで口内の菌を洗い流す

PIXTA

(2)もう一度口に水を含んで上を向き、「オー」と声を出しながらうがいをする。声を出すことで、喉の奥まで水が届く

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(3)口に含んだ水が温まってきたら(目安としては3~5秒ほど)吐き出す。このステップを3回ほど繰り返す

【手洗いの6ステップ】

 さらに手洗いでは、指の1本1本や爪の間、手首に至るまでぬかりなくきれいにします。

(1)手のひら……手のひらを合わせよくこする
(2)手の甲……手の甲を伸ばすようにこする

(3)指先・爪……指先や爪の間を念入りにこする
(4)指の間……指の間も十分に洗う

(5)親指回り……親指と親指の付け根を洗う
(6)手首……手首を軽く握りながら洗う

 うがいと手洗いは、シンプルながらも効果的な健康管理術として、CAさんたちの間で徹底されているのだそう。多忙な業務の合間を縫って、これだけのプロセスを1日10回も繰り返しているとは、さすがです。

 「喉に違和感があるときは、お茶でうがいをするのもおすすめですよ。冷ました緑茶や紅茶を使って行えば、カテキンの殺菌作用によって効果が高まるといわれています」(大屋さん)

■疲れをためない体をつくる、睡眠と食事の工夫

 さらに、健やかな体づくりのために彼女たちが重視しているのは、なんといっても睡眠と食事。どうやら、特別なケアをすることよりも基本的なことを押さえることが大切なのかもしれません。

 特に睡眠については、よりよい眠りのためにさまざまな工夫を取り入れているのだそう。

 「眠りにつきやすいのは、体温が下がるタイミングだという話を聞いたことがありますので、就寝前の入浴は大切にしていますね。日本のホテルではゆっくりと肩まで湯船につかれますが、海外のホテルでは日本と比べ浴槽が低いため、浴槽にお湯をためて足湯だけでもするようにしています」と上松さん。

「完璧な仕事をするためにも、まずはしっかりと睡眠を取らなければなりませんので、自分なりの眠り方を確立するまで試行錯誤を重ねてきました」と話す上松さん(写真:工藤朋子)

 足元が温まれば気持ちもリラックスし、眠りやすくなるという実感があるのだそう。

 「足湯をするときは、ふくらはぎの中間くらいまでお湯につけられるといいですね。お風呂よりも少しぬるめのお湯で10分ほど温めれば、足のむくみも和らぎます。バスソルトやアロマオイルを入れたり、お湯に漬けた足をマッサージしたりするのもいいですよ」(大屋さん)

 体が冷えて眠りにくいときには、湯たんぽを使うのもおすすめ。お二人が愛用しているのは、ドイツ製の赤ちゃん用湯たんぽ「Fashy」のbabylove。

 見た目のかわいらしさのみならず、お湯を抜けば単行本ほどのコンパクトなサイズに収まるうえ、軽いので携帯しやすいのだそう。「機内やホテルなど、どこででもお湯を入れれば足やおなかを温められるので心強いですよ」と上松さん。

上松さんが持ち歩いている湯たんぽは、愛嬌(あいきょう)たっぷりなペンギン親子が目印(写真左)。柔らかくて肌触りも抜群。ラベンダーの香りのアロマミストは大屋さんのお気に入り(写真右)。就寝前、枕などの寝具に吹きかければ優しい香りが広がり、眠気を誘うのだそう(写真:工藤朋子)

 さらに、健康維持のための食生活の工夫として、大屋さんが教えてくれたのはショウガをたっぷりと取ること。

 「風邪気味のときには特に、生ショウガをすり下ろしてドッサリ食べます。温かい鍋に入れてもいいですし、冷たいうどんに合わせたりしてもいいですね。体がポカポカになって、体の不調を吹き飛ばしてくれるような気がします」(大屋さん)

 また、上松さんが欠かさないのは、意外にもおにぎりと味噌汁。

 「コンビニのおにぎりを買うときもありますが、できるだけ自分で作って持参します。具には梅干しを入れることが多いですね。味噌は、海外に行くときにも必ず持っていきます。味噌汁があれば体が温まり、気持ちもホッと落ち着くんです」と上松さん。

◇  ◇  ◇

 CAさんお二人による体調管理術。時間やお金をかけて特別なことをするわけではなく、基本的なケアを着実に行うことが重要なのだと実感しました。

 そしてなにより印象的だったのは、お二人からにじみ出ていた「健康であること」への強固な意志。高いパフォーマンスを維持するためには、常に健やかな体をキープしていたい。そんな強い気持ちが、いつでも溌剌(はつらつ)としたCAさんたちの活躍につながっているのかもしれません。

(ライター 西門和美)

[nikkei WOMAN Online 2017年6月12日付記事を再構成]

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