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リーダーのマネジメント論

2017/6/27

リーダーのマネジメント論

「レンタルサービスの『メチャカリ』で、シェアリングエコノミーの世界でイノベーションを起こすんだと言い始めた頃から、面白そうだというのでいい人材が集まるようになりました。やはり、彼らにとっては、新しいチャレンジができるかどうかがすごく大事なんですね。それともう一つ、IT業界に5年も10年もいる人たちは、毎日終電が当たり前の世界なので、体が疲れてきている。うちはITの部署でも、夕方6時には帰れます、というので人材が引き寄せられてきている面もあります」

生産性向上のカギは会議の半減

――定時退社が定着しているのですね。生産性向上、残業削減というのはいまどの会社も最重要課題として取り組んでいますが、成功のカギはなんですか。

「効果が大きかったのは、会議の時間を半減したことです。ある時、プロジェクトチームを作って、一体うちの会社でどのくらいの会議をしていて、そのうち報告のための会議と、創造性を発揮して新しいことに取り組むための会議の割合がどうなっているのか調べたことがあるんです。聞くところによると、日本の場合、報告会議が85%で創造性会議が15%だそうです。うちの会社はさすがにそんなことはないとタカをくくっていたのですが、実際に測ってみると8割が報告会議で、日本の平均とあまり変わらなかった」

「そこでプロジェクトチームが僕にこう言いました。『2時間の会議で30個の議題を話そうとしても、途中で脱線したりして、結局決まるのは1個か2個。だとしたら、会議を1時間にして議題も最初から5個ぐらいに絞りましょうよ』と。時間を半分にすれば、その中で話す事も断捨離しなくてはならない。それを、あらゆる会議について徹底し、報告と創造性の割合も半々にしていこうと決めました。それを実行した結果、残業が大幅に減ったのです」

「僕自身にとっても、これは非常に大きなメリットがありました。以前は経営会議は2時間というのが絶対だと思っていましたが、これが1時間になった。さらに、これまで出ていたいろんな会議について、本当に社長が出る必要があるかどうかを精査した結果、僕が出る会議自体も半分に減りました」

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