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おしゃれ空間に ビアガーデン変身に4つのトレンド 平成ビアガーデン事情(第1回)

2017/6/18

隠れ家風ビアガーデン「銀座グラン・ブラン」はドリンクもフードも500円とリーズナブル

 ここ数年、都市部を中心に「平成のビアガーデンブーム」ともいえる現象が起こっている。百貨店屋上やホテルの庭園、複合商業施設のテラスエリアなどで次々と夏季限定のビアガーデン・ビアテラスが新規オープンしているのだ。いや4月5月から営業開始する店舗が大半を占めることを考えると“夏季限定”とはいえないかもしれない。2004年から毎年ビアガーデンに関する意識調査を実施・発表しているキリンビールによれば、ビアガーデンへの関心は高く、1人がビアガーデンで使う平均予算も3年連続で増加しているとのこと。

 若年層中心にビール消費量が減少傾向の一途をたどる中、なぜ今「ビアガーデン」なのか。「昭和の夏の風物詩」ともいわれ一度は廃れかけたビアガーデンが再び注目されている背景とは。最新ビアガーデン事情を探ってみたい。

■急増するビアガーデン

 筆者が運営する専門情報サイト「東京ビアガーデン情報館」では、都内ビアガーデンの情報を05年から毎年更新してきた。10年ごろまで掲載店舗数は減少傾向にあった。東京駅隣接の大丸や銀座東芝ビルなど、ビル解体に伴って閉鎖を余儀なくされた老舗ビアガーデンも少なくない。

毎年コンセプトを一新しドリンク・料理もがらり切り替える天空のビアガーデン「Terrasse」(東京サンケイビル)

 ところが12年以降、状況は大きく変わった。「ビアガーデン」あるいは「ビアテラス」を新規にオープンする商業ビルや飲食店がじわじわと増え始めたのだ。例えば横浜タカシマヤは、1959年の開店以来初という屋上ビアガーデンを16年にオープン。席数460席と規模も巨大だ。数多くのビアガーデンがひしめき合う新宿、渋谷の他、関東では吉祥寺、立川、大宮、川崎、横浜など主要ターミナル駅周辺に大規模な屋上ビアガーデンが林立している。「六本木ビアガーデン」を運営する株式会社香和取締役・鳥居氏は「ここ数年は特に好調。いい物件さえあればさらなる出店も検討したい」と語る。

横浜タカシマヤの「ファーマーズ・ビアガーデン」は、生産者の顔が見える安心&安全な野菜がテーマ

 ホテルや高級レストランで「ビアガーデン」という名称を積極的に採用するようになったのもここ数年の特徴だ。ひと昔前のビアガーデンを知る世代にとってはややあか抜けないイメージと結びつきやすい単語でもある。ぬるいビールに焼きそば、枝豆、唐揚げといった平凡な料理。見上げれば会場一面に吊るされた提灯が揺れ、流れてくるのは歌謡曲やハワイアン、そして会社の部署飲みで大挙して押し寄せ大騒ぎするネクタイ・スーツ集団……。

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