この、誰をターゲットにしたわけでもない、ぺんてるが考えた現時点での最強のシャープペンシルは、製品としてはかなりマニアックだし、一般性がある製品ではないのだけど、多くのユーザーに好意的に迎えられたのは、すでに市場に「良いシャープペンシル」に対して反応する準備ができていたからだろう。
進化したシャープペンシルは各社から登場している。プラチナ万年筆からは、製図用シャープペンシルとしての機能をそのままに、一般筆記用としても使える、つまり書き味をユーザーがコントロールできる「シュノークシステム」搭載の「プロユース171」が登場。三菱鉛筆は、クルトガをパワーアップして、きれいな文字が書ける機能を満載した「アドバンス」を発売。コクヨの「鉛筆シャープ TypeS」のような、ビジネスシーンに特化したシャープペンシルも登場した。今や、シャープペンシルも大人の筆記具としての選択肢に入っているのだ。
納富廉邦
佐賀県出身、フリーライター。IT、伝統芸能、文房具、筆記具、革小物などの装身具、かばんや家電、飲食など、娯楽とモノを中心に執筆。「大人カバンの中身講座」「やかんの本」など著書多数。講演、テレビやラジオの出演、製品プロデュースなども多く手がける。
佐賀県出身、フリーライター。IT、伝統芸能、文房具、筆記具、革小物などの装身具、かばんや家電、飲食など、娯楽とモノを中心に執筆。「大人カバンの中身講座」「やかんの本」など著書多数。講演、テレビやラジオの出演、製品プロデュースなども多く手がける。