「いやあ、そんな偉そうには言えないですけど(笑)。でも、積極性と個性じゃないですか。遠慮したり、空気を読みすぎて前に出られなかったりすると、海外では放っておかれる。英語がカタコトだろうが、身ぶり手ぶりだろうが、伝えようとしないと何も始まらないので、まずは行動に出ることだと思います。

個性は、僕の場合は小さくて顔が濃いから覚えてもらいやすいんですけど、意識してどんなヤツかを売っていかないと、認めてもらえない。『あの人、おとなしいから食事に誘ってもつまんないよ』なんて思われたりもするので、個性と積極性は意識した方がいいと思います。

ユーモアも大事です。僕は、英語は多少できる程度ですけど、ユーモアと下ネタは世界共通なんです(笑)。笑いや下ネタを交えることで、『ああ、この人は下ネタ苦手なんだな。やめておこう』とか、コミュニケーションのヒントも見える。アメリカの女性は下ネタに引く感じがなくて、女子高生でも平気で下ネタを言って、キャッキャ言っている子もいました。そのへんの感覚の違いは『ああ、やりやすいな』と思うこともあれば、こっちが引いちゃうこともありますね(笑)。

通訳を介してジョークを言うと、1分後くらいにアメリカ人が笑うことになるじゃないですか。それを利用して、ユーモアにつなげることもあります。『この後、1分後に君たちは笑うと思うけど、これこれこうで、こうなんだ』と話すと、通訳を聞いて、1分後に彼らがワハハとなる。そこで『ほら、これが1分後!』と言うと『コイツ、英語はわかってないけど、面白いぞ』と思ってもらえる。そういうユーモアでつながると、『一緒にバーに行こうぜ』とか誘われる機会も増えると思います」

意識してどんなヤツかを売っていかないと、認めてもらえない。『あの人、おとなしいから食事に誘ってもつまんないよ』なんて思われたりもする

世界中の映画会社に「俺のせいでごめん」

清水監督は近年、3Dや4DXなどの最新のテクノロジーをいち早く映画に取り入れ、作品を発表してきた。しかし意外にも、最新技術に興味があって始めたわけではないという。

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スペインで「俺の映画は嫌われている」。劇場を抜け出