ポイント不正交換相次ぐ 早めの使い切りで被害防止ポイント賢者への道(15)

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ここ数年、ためたポイントがいつの間にか、第三者によって不正に景品などと交換されるという被害が起きています。2014年にはJALの会員がマイルをアマゾンのギフト券に交換されていたことが発覚。ANAのマイル、JCBのポイントでも不正交換の被害が報告されました。

16年3月にはビックカメラ.com、同11月には東北電力のサイトが被害に遭いました。いずれも細かな手口や経緯は不明ですが、なんらかの方法で会員サイトに不正にアクセスし、交換した景品の一部を使い込んだ可能性があります。

こうした場合、ポイントをためていた会員はどうすればいいのか。残念ながら、ほぼ泣き寝入りせざるをえない、というのが現状です。不正交換分を自主的に会員に補填したケースが一部にあるようですし、JALの経営破綻時にマイルが存続した例もありますが、いざというときにポイントは守られないと考えておいたほうがいいでしょう。

なぜでしょうか。ポイントはそもそも、企業が販売促進や広告宣伝の経費をかけて発行するのが基本です。いわば「おまけ」のようなものです。法律によって保護される対象ではありません。不正に交換されたとしても、被害届を警察に出すのは消費者ではなく、不正アクセスを受けた発行企業になります。

今ではポイントは、いろんなお店で代金支払いに充てることができ、現金に似た感覚で使えます。それでも、通貨とは同じには扱われないことを、改めて認識する必要があります。

不正交換を受けないために、ログインIDやパスワードはきちんと管理しましょう。そして、それ以上に大切なのが、たまったポイントはできるだけ早く使うことです。有効期限切れを防ぐためだけでなく不正交換を防ぐのに有効です。

菊地崇仁
北海道札幌市出身。1998年に法政大学工学部を卒業後、NTTに入社。社内システムやLモードの料金システムの開発などに携わり、2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。06年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。一般からプラチナまで、57枚のクレジットカードを所有。

[NIKKEIプラス1 2017年6月10日付]

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