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消費者相談から判明 格安スマホを選んではいけない人

格安SIM最前線

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NIKKEI STYLE

「近年、いわゆる"格安スマホ"等の携帯電話を利用する消費者が増えていますが、全国の消費生活センター等には、これらの"格安スマホ"に関するトラブルが増加しています」──先日、国民生活センターが「格安スマホ」(SIMだけを契約する「格安SIM」を含む)の契約に関する注意喚起を発表した(「こんなはずじゃなかったのに!"格安スマホ"のトラブル-料金だけではなく、サービス内容や手続き方法も確認しましょう-」2017年4月13日公表)。この注意喚起を読むと、格安スマートフォン(スマホ)に乗り換えないほうがいい人の姿が見えてくる。

それは以下のような人たちだ。

・知り合いにキャリアメールで連絡する人がいる
・ショップの手厚いサポートになれている
・自分で設定するのは不安
・長電話が多い

実際の相談事例を交えつつ確認してみよう。

キャリアメールで連絡する人がいる

相談1:メールアドレスの提供がなく、別会社のメールアドレスで送ったが、相手にメールが届かなかった

このトラブルは、格安スマホでは「キャリアメール」が使えないから発生した問題だろう。キャリアメールとは、大手キャリアが携帯電話時代から利用者に提供していた、xxx@docomo.ne.jp、xxx@softbank.ne.jp、xxx@ezweb.ne.jpといったメールアドレスだ。

キャリアメールは大手キャリアが独自に行っているサービス。端末がガラケーからスマホに代わっても、大手キャリアはキャリアメールを使えるようにしてきた。しかし格安スマホにすると通信会社も変わるので、大手キャリアのキャリアメールは使えない。メールを送受信するにはGmailなどのフリーメールやパソコン用のメールを使うことになる。

だが、相手が古いガラケーを使っている場合、キャリアメール以外のフリーメールやPCメールは受信してもらえないことがある。迷惑メール対策として、キャリアメール以外のメールを受信しないようにしているためだ。

LINEやSNSのメッセージ機能を使うことが増えた昨今、「キャリアメールは不要」と思う人もいるかもしれない。しかし、家族や親戚などにガラケーを使い続けている人がいる場合、大切な連絡が届かない事態が考えられる。

この問題が悩ましいのは、送信相手ひとりひとりに設定を変更してもらわないといけない点にある。メールアドレスの登録変更だけならまだ手間ではないが、問題は大手キャリアが提供している迷惑メールフィルターだ。大手キャリア利用者の中には、迷惑メール防止のために「キャリアメールしか受信しない」としている人も多い。こうした相手に、自分のアドレスを受信できるようフィルタリングの設定変更をお願いしなければならないのだ。

筆者も乗り換え後に設定の変更を数人にお願いしたが、うまくいかなかった人もいた。メールや携帯電話に詳しくない人にとってかなり難しい作業だ。

その他にも、「登録はキャリアメールのみ」というサービスもいまだに残っている。ごくたまにでもキャリアメールを使う人は、キャリアメール以外の手段に置き換えられるのかどうか、事前にしっかりチェックしたい。

ショップでサポートを受けたい

相談2:問い合わせ先が電話窓口しかなく、つながりにくい

大手キャリアでは、困ったとき、ショップに行けばスタッフが相談に乗ってくれる。一方、格安スマホの場合、実店舗を構えていない会社が多く、各種相談やサポートはチャットやメールまたは電話窓口で、という場合がほとんどだ。電話がつながったりチャットで返事が来るまでには、多少なりとも時間が掛かる。

ショップでも、混雑していれば待たされることもあるが、来店した瞬間からスタッフが応対してくれる。その時点で窮状を伝えられるので、電話やチャットのような「一人で待たされる」感覚は薄い。

サポートを電話やオンラインに限定しているのも格安スマホの料金が安い理由の一つだが、こうした大手キャリアのショップにおけるサポート体制に慣れていると、ショップを持たないデメリットのほうが上回ってしまう。

最近では、「楽天モバイル」(楽天)や「イオンモバイル」(イオンリテール)のようにショップの整備を進めている通信会社も何社かあるが、店舗数が特に多いイオンモバイルでも全国に約200店舗、楽天モバイルは約150店舗に留まり、大手キャリアに比べればまだまだ少ない。

「スマホが壊れたときや、わからないことがあるときに、スタッフと顔を合わせて相談しながら解決したい」とサポート体制を重視する人も、全国に広くショップを構える大手キャリアのほうがいいだろう。

自分で設定するのが不安

相談3:SIMロック解除をしないと、他社のSIMカードでスマホが使えなかった

SIMだけを契約する格安SIMでは、端末はユーザー自身が準備する。大手キャリアのスマホでも格安SIMに挿し替えて使える機種はあるが、あらかじめSIMロックを解除しておかねばならなかったり、格安SIMでは使えない機能があったりするので、事前に自分で確認しておく必要がある。

格安SIMで使える機種だったとしても、SIMカードを取り付けたり、通信の初期設定をしたりするのは、やはり自分自身だ。設定方法はSIMカードのパッケージや通信会社のウェブサイトに記載されているが、小指の爪ほどの大きさしかないSIMカードの取り扱いに不安があったり、IT機器の設定が苦手だったりする人は、すべてスタッフに任せられる大手キャリアのほうが安心できるだろう。

長電話が多い

今回の相談事例には見られないが、ビジネスなどで1回の通話時間が長い人も、大手キャリアを選ぶのがいい。

大手キャリアの基本プランは、通話料が無料(カケホーダイ)、または「5分だけカケホーダイ」など制限はあるものの、うまく使えば通話料がかからないものがほとんど。これに対し、格安スマホの通話料は基本的に通話時間に応じて課金される従量課金制だ。

楽天モバイルのように時間制限なしの通話定額オプションを提供し始めた通信会社もあるが、格安スマホの通話定額オプションでは5分~10分までと時間制限のあるものが主流だ。1回の通話時間が長い人の場合、格安スマホに乗り換えるとかえって通話料金が割高になることもあり得る。

コストと引き換えに変化を受け入れられるのか?

日本中に整備された店舗で至れり尽くせりのサポートを受けられる大手キャリアとは違い、格安スマホでは契約前の情報収集やスマホの設定作業といった、ユーザーの負担が大きい。

こうした負担の軽減に取り組む通信会社もある。

例えば、「IIJmioモバイルサービス」のIIJではウェブサイトに初心者向けの実践ガイドを掲載しているし、楽天モバイルでは「よくある質問」のコーナーを毎週更新。「mineo」のケイ・オプティコムでは、一部の店舗で格安スマホの初期設定を1080円(税込み)で代行するサービスを提供している。イオンモバイルでは40歳以上の希望者を対象に、格安スマホを1週間貸し出している。対応する店舗は全国で21店舗と少ないが、格安スマホでできることや通信速度などを実際に体験できる。

それでも、大手キャリアに比べれば、格安スマホに乗り換えることでできなくなることや、ユーザー自身で知っておくべきこと、やらねばならないことは多い。コストを引き下げられるのが格安スマホ最大の魅力だが、安さだけに目を奪われず、乗り換える前に、自分の使用環境を見直すことが重要になる。

(ライター 松村武宏)

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