広く支持を集める色、ネイビー。扱いによって大きく印象が変わるところも魅力的だ。ネイビーを効果的に使うワザを達人たちに聞いた。
■ネイビースーツだから万能Vゾーンを実現できる
伊勢丹新宿店 メンズ館 1階 Yシャツ・タイ担当 原 奈生さん
カラーアナリスト資格を持ち、シャツ&タイ売り場で最旬Vゾーンを提案する。
「最もベーシックな配色ですがこの統一感がかえって印象に残る」
+スカイブルー
クリーンなイメージ作りの最強タッグ
「同系色でまとめた最もベーシックな着こなし。ブルーは清涼感があるので、特に夏場のイメージ作りに効果的。話しかけやすい印象を与えるので、初対面の人と会うときや接客業などに使いやすい色合わせです」
「大勢が集まる場でも周囲に埋没せず、存在感が保てます」
+イエロー
周囲の視線集めには効果絶大
「快活なイメージでコーディネートのアクセントに使えます。明るく社交的なイメージを与えるので、ビジネスの商談などに効果的です。大勢が集まる会合やパーティなどで、自分を周囲にアピールしたい時にも有効です」
「自分の意思や発言をしっかり相手に主張したいシーンで」
+レッド
あえての対照色がポジティブさを生む
「赤も黄色ほどではありませんが、お互いの色を引き立てる補色効果が。力強さを与える赤系は、人前でのプレゼンなど、勝負時に効果的。シャツ柄にも赤を取り入れるなど、色の配分が多くなるほどインパクトが増します」
「紺は合わせる色によって、印象を自在に操れる」
正統の紺は、万能色ゆえに、どんな色を組み合わせるかで装いのイメージは大きく変化する。
「紺は、どんな色とも相性が良くコーディネートしやすい色だからこそ、シャツやタイの役割が重要です。特にタイ色は、シャツ以上にVゾーンの印象を大きく左右します。色の特性や相性を知っておくことが、仕事でのイメージ作りには有効。紺に対して、色相環(図参照)の隣同士にある水色や紫などの同系色は落ち着きを、対角線上にある黄色や赤などの補色に近いものは、個性的なイメージの演出に向いています。各色が与えるイメージや効果によって、シーン別に使い分けるのが効果的でしょう」