マネー研究所

積立王子のヤング投資入門

「長期」って何年? 答えられたら長期投資じゃない 積立王子のヤング投資入門(3)

2017/6/8

日経CNBCの番組「昼エクスプレス」で「いま必要な投資術」を語る筆者

 経済成長からの分配を期待できない21世紀の厳しい日本社会の中で、将来への不安を克服するためには「経済的自立」を獲得するしかないこと、そしてそのための行動手段が「資産育成」であることをこれまで説いてきました。国もそれを後押しする姿勢を示しており、「長期・積立・国際分散」を投資における行動3原則として推奨しています。そこで今回からこの3原則をひとつずつ深堀りして、将来に向けた「お金の育て方」への理解を深めていきましょう。まずは「長期」から。

 「長期投資」というフレーズは、今やどこの証券会社でも銀行でも投資信託のセールストークに使われるようになりました。例えば窓口では「お客さまにお薦めのこの投信は、長期投資で考えていただければと思います」「ふーん、じゃあ長期ってどれくらいなの?」「はい、3年から5年くらいは持っていただけるとよろしいかと思います」といった類いのやりとりが日常化しているようです。

 ところがこれから説き明かしていく長期投資とは、こんな薄っぺらい話ではありません。端的に言えば、長期投資とは窓口トークのような○年という具体的な期間のことではなく、まっとうな本物の投資をすれば、自然とそれは長期になるのだということです。どういうことでしょうか。

■投資家心理で上下する株価

 書店に行くとよく、「すぐに儲(もう)かる株式投資必勝法」というような本が並んでいます。これらの内容は通例、株式相場で勝負して勝つためのノウハウが事細かに述べられているのですが、要するに一朝一夕でお金を大きくする(儲ける)ためのテクニックです。勝負である限り負けることもあり、その点ではギャンブルと同じです。このように皆さんは投資というと、相場で勝負することだと思い込んでいないでしょうか? つまり株式投資とは相場の値動きを予測してこれからすぐ上がる銘柄を当てることで、「必勝法」の本を読んでテクニックを身に付ければ勝率は上がるのだ、といったふうに。

 結論から言いましょう。それは全然違います。そうした行動はやっぱり投機的だと言わざるを得ません。

マネー研究所新着記事

ALL CHANNEL