遮光、遮音にこだわり 鉄道好き必見の名古屋新ホテル

日経トレンディネット

「名古屋JRゲートタワーホテル」のエントランス
「名古屋JRゲートタワーホテル」のエントランス
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「レゴランド・ジャパン」がオープンするなど、今、注目を集めている名古屋。2017年4月17日、JR名古屋駅に直結するビルに「名古屋JRゲートタワーホテル」(運営はジェイアール東海ホテルズ)が開業した。新幹線の改札からフロントまで約5分と利便性も高く、客室から新幹線を望むことができるトレインビューも大きなウリだが、特徴はほかにもある。

自動チェックイン機で業務を効率化

ホテルは、名古屋駅の桜通口に新たにオープンしたJRゲートタワービルに入っている。客室は18~24階で、15階にあるフロントには1階から直通のエレベーターで上がる。フロントのあるフロアにはレストランやスターバックスコーヒー、コンビニなどがあるので、ちょっとした用事ならホテルの外へ出ずに済ませることができるのは便利だ。

チェックインはフロントで名前の記入などを済ませたのち、後方にある機械で事前精算する。精算が済むとカードキーが発行される仕組みだ。支払いも機械を活用して業務の効率化を図っているので、最小限のスタッフで運営できるそうだ。

窓が多く、開放感のあるフロント
自動チェックイン・チェックアウト機は、クレジットカードにも対応している

新幹線の仕組みを応用したカーテン

このホテルの客室の最大の特徴は、音と光を徹底的に遮断していること。まず、壁面に穴を開けるとそこから音が漏れるため、コンセントはテーブルやベッドフレームに設置。また、遮光率99.9%のロールカーテンを設置しているのだが、これは東海道新幹線のN700系で使用している遮光レール付きのロールカーテンの仕組みを応用したもの。ロールカーテンがサイドのスリットにぴったりはまるので、外の光が入り込む余地がない。実際に閉めてみると、客室は昼間でも真っ暗になった。極限まで部屋を暗くできるだけでなく「新幹線と同じ仕組み」という点で、鉄道好きにはたまらないだろう。

最も客室数の多いモデレートダブルの客室。モデレートダブルは203室、スーペリアツインは111室、デラックスコーナーツインは28室、スーペリアダブルは7室、バリアフリー対応しているユニバーサルツインが1室
コンセントは壁面ではなくテレビ台やテーブルなどの家具に設置。海外からの利用者も変換プラグなしで使えるユニバーサルタイプ
空気清浄器はないが、天井にナノイー発生機を埋め込んでいる

音については、筆者が宿泊した限り、ほとんど気にならなかった。耳を澄ますと列車の音が若干聞こえる程度だ。就寝中に天井のナノイー発生機の青色のランプが光っているのが若干気になったが、これは部屋の遮光性が高いせいもあるだろう。

これだけ静かであるにもかかわらず、ほとんどの部屋の窓からは東海道新幹線や在来線の走る姿を間近に見ることができる。鉄道が好きな人にとっては、停車中の車両や遠くの線路まで見渡せる18~24階という客室の位置は、ちょうどよい高さではないだろうか。

筆者が宿泊したスーペリアツインの部屋からの景色。眺望の希望はリクエストベースで受け付けてもらえる

駅直結の利便性で割安感がある

JR名古屋駅直結のホテルとしては、同じくジェイアール東海ホテルズが運営する「名古屋マリオットアソシアホテル」(全774室)があるが、こちらが2名1室3万1500円から(通常期、1人当たり1万5750円から)なのに対し、名古屋JRゲートタワーホテルは1泊1万2800円からの設定(モデレートダブルの1人利用食事なし)。立地を考えるとリーズナブルな価格設定になっているといえるだろう。

駅に直結しているメリットとしては、チェックイン後に大きな荷物を預かってもらい、観光やビジネスを済ませたあと、荷物をピックアップしやすいという点がある。ビジネスでも観光でも使いやすく、価格も高すぎない。ちょうどいいホテルかもしれない。

ホテル内にはトランジットジェネラルオフィスが運営するレストラン「THE GATEHOUSE(ゲートハウス)」があり、朝食も提供(平日2000円・週末2500円)。宿泊者以外も利用できる

(航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗)

[日経トレンディネット 2017年4月28日付の記事を再構成]

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