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積立投資に驚きの結果 購入頻度でリターンに大差なし QUICK資産運用研究所 高瀬浩

2017/6/7

PIXTA

 投資信託の積立投資は毎月など機械的に買い付けていくので、高値づかみのリスクを減らす効果がある。であるならばいっそのこと、毎日積み立てるのが得策のようにも感じるが、実際のところどうなのか。データを検証してみると、意外にも毎月と毎日では積み立ての運用成果にほとんど差が付かないという結果になった。投信の基準価格がランダム(不規則)に変動することが関係している。

 積立投資は「コツコツ投資」の呼び名が定着している。ドルコスト平均法ともいう。投資タイミングの判断抜きに、決まった日に機械的に一定額で投信購入を継続する投資手法だ。安値では多くの口数、高値では少ない口数を購入するため、高値で多くを買ってしまう失策を減らすことができる。

■リターンは毎日も毎月も差がない

 積立投資は毎月行うのが一般的だが、高値づかみのリスクを回避する手段を突き詰めていくと、毎日積み立てるのが究極のようにも感じられる。そこで、毎月と毎日で運用成果がどのように違ってくるか検証してみた。

 まず、日経平均株価と米ドルを例にとり、投資の開始時期を20年前、10年前と5年前として、それぞれについて4月末まで積み立てたリターンを計測し、表にまとめた(表A)。購入頻度は毎月、毎日と同じ曜日で週1回とした場合に加え、2カ月ごと、3カ月ごと、4カ月ごと、6カ月ごと、1年ごととした。

 赤で囲んだのは日経平均を20年前から積み立てた場合だが、毎月の積み立てリターンはプラス51.7%で毎日は同52.1%。その差は1%未満で、誤差の範囲だった。毎週の積み立てリターンも、どの曜日でも約52%となった。驚くべきことに積み立て間隔を広げ、2カ月ごと、3カ月ごと、4カ月ごと、6カ月ごとにしてもリターンは50%~52%に収まり、大きな差は付かなかった。

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