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ブラジル「屋台おばちゃんの味」 政府公認の文化遺産

聞けば聞くほど、「『アカラジェ』をぜひ、食べてみたい!」。そんな気持ちがわきあがってきた。すると、大使館員の一人が、「日本では『東京アカラジェ&タピオカ』というアカラジェ料理を応援してくれているグループが作っていますよ」と教えてくれた。ちなみにその大使館員氏、「私が生まれて初めて食べた『アカラジェ』が、ここ日本で食べた彼らの作る『アカラジェ』だったのです」。

「東京アカラジェ&タピオカ」が作った「アカラジェ」。主な具は「カルル」(左上)と「ヴァタバ」(右上)

「東京アカラジェ&タピオカ」は、ブラジル音楽を愛好する3人の日本の若者が、ふとしたきっかけでブラジルの民族音楽にも歌われている「アカラジェ」を食べたところ、すっかりその魅力にとりつかれ、以来ケータリングユニット(依頼に応じて料理を作り届けたり、臨時店舗やイベントで料理を作り販売するグループ)を結成し、日本において「アカラジェ」の普及促進に励んでいる。

その「東京アカラジェ&タピオカ」が、都内の臨時店舗で「アカラジェ」を提供するというので、行ってみた。ハンバーガースタイルとプレートスタイルが用意できるという。本場の「アカラジェ」は、屋台料理のため包んだ紙をつかんで、思い切りほお張るハンバーガースタイルが流儀だろうが、食べやすさを優先してプレートスタイルを注文。2つの具を順番に味わった。

干しエビは「アカラジェ」の具に欠かせない

すでに、お客としてきていたブラジル・ミナスジュライス州出身の女性イラストレーターは、「ブラジル人だけど、食べたのは今ここが初めて。とってもおいしい」と興奮気味に感想を話してくれた。「これは見た目もきれい。ブラジルの屋台で売っているのは、実際はおいしいのだろうけど、見た目はイマイチかな」。やはり、器用な日本人がつくると、見た目もおいしそうな「アカラジェ」になるのだろう。

ほめられた「東京アカラジェ&タピオカ」の風間のうさんは、「日本では誰もやったことがない『アカラジェ』作りには苦労しました。教えてくれる人がいないので、YouTubeで探し当てた伝説的なバイアーナを3人でブラジルに訪ね、“師匠”から直々に教えを仰いだんです」。

ブラジルの代表的なカクテル「カイピリーニャ」

そんな渾身の「アカラジェ」をさらにおいしくしたのが、カシャッサというサトウキビからつくる蒸留酒のカクテル「カイピリーニャ」。神様への捧げ物をいただくには、やはりお神酒も不可欠だろう。地球の真裏の、食の奥深さをしみじみ味わうひとときだった。

(中野栄子)


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