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うちの子も将来は五輪選手? ITで適性種目を「発見」 センサーや3D駆使、好きな種目と異なる場合も

2017/6/21 日経MJ

10メートルを全力疾走してタイムを測定(熊本市で開かれた「JALネクストアスリートプロジェクト スポーツ能力測定会」)

2020年の東京五輪・パラリンピックまであと3年。スポーツへの関心が高まるなか、未来のオリパラ選手を育成する取り組みにも熱が入ってきた。最近ではIT(情報技術)を使って、子供の運動能力を測定、それぞれの適性にあった種目をアドバイスしてくれるという。努力が必要なのはもちろんだが、自分が得意な種目があらかじめわかればオリパラ選手も夢ではなくなるかも。

5月中旬、熊本市の小学校。休日の体育館に小学生の声が響き渡った。全力疾走したり、ジャンプしたり、バットを振ったり。所狭しと体を動かすちびっこの近くで、スタッフが真剣な表情でパソコンやタブレット(多機能携帯端末)を操作していた。

ジャンプ力は3Dカメラで計測する(熊本市で開かれた「JALネクストアスリートプロジェクト スポーツ能力測定会」)

この日開いた「スポーツ能力測定会」は小学生の体にセンサーを取り付けて運動能力を測定、分析して自分に合った種目がわかるというイベント。3次元(3D)カメラでジャンプ力を計測するなどプロ顔負けの機材をそろえる。400人近い小学生が集まった。

測定が終わるとタブレットに小学生一人ひとりの結果を映し出し、親子にアドバイス。69種目のうち能力に適した10種目を教えてくれる。「持久力をつけるためになわとびをしてみてください」。具体的な説明に親子が熱心に聞き入る。

熊本県菊陽町から訪れた6年生の岩本渓杜くんはサッカークラブに所属しており、結果にサッカーが記載されているのを見て安心した様子。バランス力を強化するために踏み台などの練習をアドバイスされて、「どこが悪いかがわかってよかった」とニッコリ。熊本市内に住む1年生の宮本一蔵くんは「10メートル走るのが楽しかった。五輪に出てみたい」とはにかんだ。

「本人の希望に任せますが、せめてサッカーだけでも続けてほしい……」。小学生の息子2人と訪れた会社員、小佐井和博さん(38)は結果に苦笑い。長男に向いている種目は、本人が嫌がってやめてしまったサッカー。次男も同じ理由でやめた水泳が本人に適した種目だったからだ。

敏しょう性を測る小学生(熊本市で開かれたJALネクストアスリートプロジェクト スポーツ能力測定会)

測定会は日本航空が主催する「JALネクストアスリートプロジェクト」の一環。発表会に参加したレスリング女子で五輪3連覇の吉田沙保里選手が計測したところ、おすすめの種目はバスケットボールやフェンシング、ラグビーという結果に。「次はラグビーをしようかな」とまんざらでもない様子だった。

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