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生保、健康管理アプリ競う 親の見守りや老け顔表示も

2017/6/4

 生命保険を選ぶ時、保険料や保障内容を見比べるのは当然だが、ここにもう一つ新基準が加わりそうだ。スマートフォン(スマホ)の便利なアプリを駆使し、消費者の生活習慣を点検したうえで、万が一のリスクを軽くできないか。生保各社は保険商品と組み合わせながら、独自の健康管理アプリの開発・提供を競っている。日々の健康管理でも手軽さや利便性を競う時代がやって来た。

■「見守り」3人まで

 「(母親の)美恵子さんが今日は歩いていないようです」。都内で働く男性会社員は、離れて暮らす母親に関するスマホの通知にびっくりした。慌てて実家に電話をかけると、母親がスマホの電源を切ったままにしていたと分かり、ほっと胸をなでおろした。

 T&Dホールディングス傘下の太陽生命保険が昨秋始めた「認知症予防アプリ」。被保険者だけでなく、最大で家族3人までを対象にした「見守り機能」が売りだ。

 まず登録した人が一日どれだけ歩いたか、どれぐらいの速さで歩いたかを測定する。続いて速度が一定値を下回ると、「認知症のリスクが高まっている」として、家族に通知する。18時間以上記録がつかなければ、これも家族に知らせる。男性会社員のケースだ。

 営業企画部の村川謙治さんは「保険は何かがあった時にお客様に支払う。けれど、その『何か』が起きる前に、予防する観点からサービスが提供できないかと考えた」と話す。もともとは特定の保険商品に付随したサービスだったが、利用者から好評だったこともあって、同社の保険契約者なら誰でもダウンロードできるようにした。

 日本生命保険は、マピオンが開発したウオーキングアプリ「アルクト」に協賛している。アプリの利用状況に応じ、日生の契約者向けの独自ポイントである「マイル」がたまる仕組みを構築中。マイルは来年度中にも、歩数計や健康機器などと交換できるようにする。

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