ポイント活用で見逃せない ECサイトやクレカの魅力ポイントカードをマネーハック(5)

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今月はポイントカードについてマネーハックの目線で考えてみました。ポイントカードをもっと活用し、人生を楽しくかつお得にするためのヒントになればと思います。最後に考えてみたいのは、ポイントシステムとして見逃すことのできない「ネットショップやクレジットカードのポイント」です。これらには専用のポイントカードがないケースが多いのですが、ポイント活用術には欠かせません。

私たちの消費生活において、ネットショップで買い物をまったくしないことは考えにくくなりました。ひとたび経験すると、ネットショップの便利さからは逃れられません。最安値で買い物をする選択肢としてもネットショップは有効です。

通販サイトは期間限定がお得

楽天市場、Amazon(アマゾン)、Yahoo!(ヤフー)ショッピングは電子商取引(EC)サイトの巨頭ですが、それぞれポイントシステムを持っています。ポイント還元率は各サイトまちまちで、ポイントが多くもらえる期間限定のキャンペーンを使いこなすと、かなりお得になるケースがあります。ポイントを差し引いた実質的な購入価格が一般的な商品より安ければ、得をしたと冷静に判断しましょう。それがポイントとうまく付き合うコツです。3巨頭のうち楽天ポイントについてはコンビニなどの実店舗にも利用範囲が拡大しているなど、汎用性が高いのが特徴です。

複数のショップが出店するショッピングモールの形式を取らず、単体のECサイトとして運営しているケースもあります。ヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店のサイトは独自のポイントシステムを持っています。他店舗での利用ができないとはいえ、実店舗と共用なので、こちらは使い残しがないよう上手に買い物したいところです。

千趣会(ベルメゾン)、ディノス・セシール、ニッセンのように通販カタログ各社のサイトもそれぞれポイントを提供していますが、汎用性が低く、また還元率もあまり高くないのが残念です。

期間限定でポイントがたくさんもらえたといっても不要な消費に用いてしまうことには注意が必要です。たまに買い物をする小さいショッピングサイトで、実はポイントがたまっているということもありますが、ここでもやはり「ポイント消化のための無駄な買い物」は避けるようにしてください。

クレカは還元率は低いが二重取り

もうひとつ忘れてはならないものにクレジットカードのポイントがあります。ポイントは支払額に応じて加算される仕組みで、還元率は0.5%が基本です(一部のカードで1%以上の設定もあり)。一括払い以外を選択した場合(分割払い、リボ払いなど)は、ポイントより利息のほうが上回りますので注意しましょう。ポイントはサイトや郵送されてくる利用明細書で確認し、サイトやコールセンターを通じて交換できます。

クレカの魅力はポイントの「二重取り」です。例えば、ECサイトの支払いで使った場合、クレカのポイントはECサイトのポイントと別個に付与されます。支払い方法をクレカにしておくだけで、各社のポイントとクレカのポイントがいわば二重に加算されるので、これを利用しない手はありません。

電子マネーにつくポイントもあります。楽天Edy(エディ)、nanaco(ナナコ)、WAON(ワオン)などが代表例です。これらは利用額に応じて自動的にポイントが付与されます。気がつくと結構たまっていたということもあります。Suica(スイカ)ポイントクラブのように登録が必要で利用条件があるものもありますので、チェックしてください。

意外なところでは銀行サービスにポイントが付与されることもあります。りそな銀行のポイントクラブなどは利用状況によりポイントがたまり、他の電子マネーなどに交換できます。新生銀行もTポイントを付与する同様のサービスを提供しています(要登録)。

別のポイントに変換する

たまったポイントは、特定のECサイトのみで使えるケースと、別のポイントに交換できるケースがあります。特にクレカのポイントについては、家電品や商品券との交換から拡大しており、ポイントを活用する選択肢が広いことが特徴です。

Amazonの商品券として交換すればAmazonでの買い物に使えますし、Suicaなどの電子マネーにポイントを交換できる場合もあります。ポイントの交換ができるということは、自分にとって利便性の高いポイントシステムに移行し、好きな買い物を楽しめるということです。筆者はクレカのポイントをひたすらためては家電量販店のポイントに移し、ソニーのゲーム機、PlayStation(プレイステーション)3とPlayStation4を無料で手に入れました。上手に集中させれば、高い買い物にもポイントが使えるわけです。

200万円の得になる場合も

人生でもらえるポイントの総額はどれくらいでしょうか。簡単な賃金モデルを設定し、22歳から仕事をして、60歳まで働いた会社員のケースを計算してみたところ、消費のすべてにポイントが0.5%付与されたと仮定すると、約100万円にもなりました。

ヨドバシカメラのポイントカードは今までの獲得総ポイントを表示する機能があるのですが、筆者の場合、39.4万ポイントを取得していました。上記の試算もそう絵空事でないと思います。

還元率が高いポイント(家電量販店)や、ネットショップとクレカのポイントの二重取りなどを考えれば、もしかすると200万円以上、あるいは300~500万円くらい得する人生になるかもしれません。

高還元率のポイントを上手に取得したり、二重取りしたりするほど人生でのお得度は高まります。その分、貯金する原資が生まれることになります。経済的豊かさを手に入れる一助として、ポイントカードの活用を考えると面白いかもしれませんね。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはIT(情報技術)スキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。
山崎俊輔
AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に『誰でもできる 確定拠出年金投資術』(ポプラ新書)など。http://financialwisdom.jp
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