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ピアノを弾くシティグループ証券の資本市場本部長、藤川大策氏

ピアノを弾くシティグループ証券の資本市場本部長、藤川大策氏

平日は外資系証券会社の投資銀行マン、週末はプロの音楽家としてコンサートや作曲に精を出す。こんな二刀流生活を楽しんでいるのが、シティグループ証券の資本市場本部長、藤川大策さん(57)だ。世界の市場を相手にする激務をこなしながら、ピアニスト「D flat」としてCDを3枚発売したほか、NHKやTBSなどの番組に音楽を提供するなど、作曲家としても活躍している。

ストレス解消のため作曲

藤川さんと音楽との付き合いは、4歳で始めたピアノから始まる。小学校時代、子供ジャズバンドでピアノを担当し、TBSのこども音楽コンクールで入賞したこともある。中学時代、ピアノ教師から「作曲家の道を目指したら」と、暗にピアノ演奏でプロになるのは無理と示唆され、作曲の道を意識するようになった。

早稲田大学政治経済学部に在学中は音楽とは離れていたが、日本興業銀行(現在のみずほ銀行)に入り、3年目の海外留学で再び、音楽が身近になった。留学先のプリンストン大学には音楽学科があり、留学生もピアノを比較的、自由に使えた。その後、興銀の英国証券現地法人に勤務し、「ロンドンでクラシックやオペラなど音楽に多く接するうちに、作曲への意欲がわいてきた」(藤川さん)。

帰国後、投資銀行マンとして多忙な日々が続き、そのストレス解消のために始めたのが作曲だった。発表するあてもなく、思い立つままに作った曲がたまったころ、「一度、きちんと録音してプロに聴いてもらったら」と友人に勧められ、レコード会社にデモCDを送り始めた。

ソニーから声かかる

「もう何十回送ったか、覚えていない」(藤川さん)ほど熱心に売り込んだが、反応は皆無。1年半ほどたち、あきらめかけたころ、声をかけてくれたのがソニー・ミュージックだった。

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