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ストレスが一瞬で消える 感情を切り替えるテクニック

"もったいない"脱出の仕事術

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コミュニケーションコーチの岩田ヘレンです。実は先月、仕事への問い合わせが突然増えて、とても驚きました。先月のコラム「ビジネス目標がプレッシャーに 疲弊しない方法は?」でも書いたように、売り上げの数値目標を初めてつくり、それにフォーカスしたために、いろいろな意味で大変な月だったのです。しかし、プレッシャーになる目標を自分に課するのはやめて、人をサポートすることに集中し、それによって得られた収入に対して感謝することが重要だと考え直したら、なんと仕事が次々に入ってきたのです。

たぶんこれも、エネルギーと関係があると思います。自分がプレッシャーを感じてネガティブなエネルギーを発していると周囲にもそれが伝わるし、ポジティブに切り替わるとポジティブなエネルギーをもっと引き寄せてくるということでしょう。

ネガティブになる理由の傾向、そして対策

先月は、ネガティブな心のエネルギーをポジティブにどうやって変えるかということを考えていました。そして、ネガティブからポジティブへの切り替えに成功したことが何度かありました。それらを観察して、自分がどのような理由からネガティブになりやすいのかという傾向も分かりました。

例えばあるとき、コンタクトレンズの度が合わなくなってきたので、新しいコンタクトが欲しいと思い、眼鏡店やコンタクトレンズ専門店、眼科医を探し回りました。やっと検査をしてくれる眼科医を見つけて検査をし、1時間半も待たされたあげく、「ここには最適なコンタクトがないからほかのところに行ってください」といわれたのです。眼科医にたどり着くまでに1時間半もかかっていて、さらに1時間半も待たされたのにコンタクトが入手できないというのです。私は時間を無駄にされることが大嫌いなので、ものすごく頭にきました。

その後、少し気を落ち着けようとして持っていた本を開くと「イライラしたりネガティブになっているときは、感謝すべきことは何かについて考えればよい」という言葉が目に入りました。眼科医が私の時間を無駄にしたと思ったけれど、最適ではないコンタクトを薦めようとはしない良心的な医師だったのかもしれません。それは感謝すべきことかもしれないと考えて、ネガティブな気持ちを切り替えることができました。

別のとき、家族と一緒にレストランに行きました。夫と娘と私が日本語で話をしていたら、お店の人がいきなり英語で私に話しかけてきました。ときどきこうしたことがあるのですが、特に疲れていたりすると、イライラしてしまうことがあります。私は既に日本語で話しているのになぜ英語でしゃべらないといけないのかと思い、日本語が分からないのだろうとバカにされているような気持ちになるのです。

でも、話しかける人にはもちろん悪意はなく、英語で話すのがよいことだと思っているのは分かります。そのときはすぐにそう気づき、お店を出るときにその人の目を見ながら笑顔で「ごちそうさまでした!」と感謝をこめて日本語で言いました。それでポジティブな気持ちに切り替えることができました。

私の場合、自分の時間を無駄にされたとか、ちょっとバカにされたと感じたときにネガティブになる傾向がありますが、だいたい、過去に似たような経験をしたときと同じように反応していることが多いようです。こうして自分をできるだけ客観的に見るようにすると、何だか面白くなってきますし、気持ちを早めに切り替えられるようになります。

気持ちを切り替える30日間のチャレンジ

ネガティブなエネルギーをポジティブに切り替えるための、非常に簡単で面白いテクニックがあります。『Excuse Me, Your Life Is Waiting』(Lynn Grabhorn著)に紹介されている「30日間チャレンジ」というものです。この本にはオーディオブックもあり、私はとても気に入って3回目を聴いているところです。この「30日間チャレンジ」をもとに、自分でも実行してみることにしました。

まずはステップ1。毎日(なるべくなら、その日の朝)1つだけ、自分の「いいところ(評価できるところ)」を考えます。例えば、私はこれを実行しはじめて今日で5日目ですが、今朝は「私はコミュニケーションについてたくさんのことを知っている」というものを考えました。

 次にステップ2。実際にイライラやストレスを感じたら、先ほどの「いいところ」を思い出すのです。今日、何かにイライラしたらすぐに「あ、私はコミュニケーションについてたくさんのことを知っているんだった」と考えることで、気持ちが瞬時に切り替わります。「いいところ」は、イライラやストレスの内容と直接関係ないことでかまいません(ただし、あくまで自分自身についての「いいところ」です。自分の持っているモノや、家族についてのことではありません)。

これを毎日、1つずつ考えていきます。例えば「私はcomfort zone(快適な領域)から新しい分野に踏み出す勇気があります」「私は笑顔がすてきです」など。自分自身についてのポジティブなことであれば何でもいいのです。そしてネガティブになったら、その日の「いいところ」を考えてエネルギーをポジティブにチェンジします。再びネガティブになったら、また「いいところ」を考えてチェンジします。

30日間が終わったら、さらに別のチャレンジもできます。例えば、「いいところ」を「感謝すること」に置き換えて実行できます。「感謝」や「自分を認め評価する気持ち」というのは強い感情なので、それを感じている間はネガティブな気持ちを感じることができず、気持ちのリプレースが可能になるのです。

ポジティブな感情を毎日感じるための「To feel リスト」

ネガティブなエネルギーのコントロールは、仕事や人生の幸せを得るためにとても重要なスキルになります。

以前のコラム「驚くほど集中力アップ 生産性が高まる3つの新発見」で、いろいろなTo doリストの話が出てきました。その応用として、「To feelリスト」というアイデアもあるそうです。感謝、楽しい、うれしい、面白いといったポジティブな気持ちを、意識して「感じる」ためのリストです。

例えば、笑うと体の免疫機能が上がるといわれています。おなかの底から笑うと気分がよくなって元気が出ますが、作り笑いやウソ笑いでさえ一定の効果があることが研究で分かっているそうです。

ヨガのスタイルの一つに「笑いヨガ」というものもあります。バリ島で体験したときは、私たちの前に座ったヨガの先生がいきなり大笑いを始めたので、私たちもおかしくなって笑い転げながらヨガをしましたが、エネルギーのレベルがすごく上がるのを感じました。「To feelリスト」の中に、1日5分間、思いきり笑ってみるという項目を入れるのもいいでしょう。

◇  ◇  ◇

5月のキーワードは「BUZZ」にしました。BUZZはブンブンという虫の羽音のような、ワクワクするような振動、エネルギーをイメージさせる言葉です。ポジティブなエネルギーを充電して、自分からいろいろなものを発信して広げていくという意味もこめています。今のところ、結構うまくいっています。

その一環になるかもしれませんが、ゴールデンウイーク中に福島県のいわき湯本温泉に行きました。そこのお祭りで、友人と一緒に生まれて初めておみこしをかつぎ、とても楽しい経験をしました。同じ場所で8月に、コミュニケーションやキャリアや人生について一緒に考える、女性を対象にした「リトリート」(合宿)をやってみたいと考えています。日本の女性がさまざまな「もったいない」状況を脱出するための一助になればと思っています。ご興味があれば、またコラムへの質問や意見、あなたのアイデアなども、いつものようにメールでお知らせくだされば幸いです。

岩田ヘレン
 グローバル・コミュニケーション・コーチ。英ヨークシャー出身、さすがコミュニケーションズ代表。ウイズ株式会社 アドバイザー。日本翻訳者協会理事長、マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社コミュニケーション・マネージャーなどを経て2013年にさすがコミュニケーションズ設立。グローバル・ビジネスを想定した企業向けのコミュニケーション・スキル研修などを実施している。著書に『英語の仕事術 グローバル・ビジネスのコミュニケーション』(小学館)。メールは helen@sasugacommunications.com

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