ブラシには、毛穴の大きさに近い50~75ミクロンの繊細な毛を植毛。音波振動で皮脂汚れや古い角質を浮き立たせ小鼻の黒ずみや生え際の汚れもしっかり落としてくれる。毛穴にたまった汚れを落とすことで、洗顔後のスキンケア成分の浸透が高まるなどの効果が得られるという。

メンズビザピュアは、女性用のビザピュアに比べて長さが短く、電動シェーバー感覚で使えるデザインになっている。ブラシで洗顔フォームを泡立ててくれるので、シェービング前に使うのもいいだろう。

回転速度はマイルドな低速と強めの高速の2段階。ブラシも「ノーマル肌用」「敏感肌用」の2種類付属しているため、肌質に合わせて選べる

ひげが目立たなくなる/メンズ・レイボーテ

最後に紹介するのはひげのケア家電。朝、ひげをそったのに、夕方にはうっすらと目立ち始めると悩んでいる人も多いだろう。ヤーマンの「メンズ・レイボーテ」は、そんなヒゲを目立たなくするという男性向け光美容家電だ。

「メンズ・レイボーテ」は男性にもなじみのある、電動シェーバーをイメージしたデザインが特徴的。実勢価格3万4400円(税込)

光美容とは、光(フラッシュ)を使ったムダ毛ケア方法の一つ。特殊な光を肌に照射すると、肌より色の濃い毛に光が吸収され、毛にダメージを与えることができる。この照射を定期的に行うことで、徐々に毛が生えるペースを遅らせる仕組みだ。なお脱毛ではないため、永久に毛が生えなくなるというものとは異なる。

光美容は女性のムダ毛ケア法としては一般的で、多くの脱毛サロンでも採用している技術の一種。家庭用としても、ヤーマンをはじめ、パナソニック、フィリップス、ブラウンなど、理美容家電を扱う各メーカーが製品化している。ヤーマンでは、女性用の「レイボーテ」シリーズを以前から販売していたが、これを男性のひげにも使いやすいよう改良したのがメンズ・レイボーテだ。

ヤーマンの町居氏によると「以前から女性用レイボーテはひげに使えるのか、という男性からの問い合わせは多かった」という。しかし周囲の肌より色の濃い毛に反応するフラッシュは、太くて濃いひげに使用すると痛みを感じやすい。そこでひげの状態に合わせてフラッシュの出力をレベル1~5で選べるようにした。さらに一度に強いフラッシュを当てるのではなく、出力の弱いフラッシュを高速連射することで痛みを感じにくくするという「敏感肌モード」も搭載する。

光を当てる前に、まずはシェーバーでヒゲを剃る。フラッシュは黒い色に反応しやすいため、毛が短いほど痛みが感じにくくなるためだ。光を照射したら次の場所へ、とゆっくり動かしていく

(家電ライター 田中真紀子)