大泉洋が阿部寛を猛追 20代女性が支持、男優トップも

日経エンタテインメント!

1973年4月3日生まれ、北海道出身。活動拠点である演劇ユニット「TEAM NACS」は16年20周年を迎えた。現在、「Nintendo Switch」CMがオンエア中。7月8日より三谷幸喜作・演出の舞台『子供の事情』に出演する

2017年の「タレントパワーランキング」で総合9位となった大泉洋。15年は45位、16年は12位と順位を上げて、これまでも幅広い層からまんべんなく支持されてきた。ここ1年では、特に20代女性の関心度が急伸。トップ10入りの大きな原動力となった。

日経エンタテインメント!が年1回発表している「タレントパワーランキング」は、アーキテクトが3カ月に1度実施している、タレントの「認知度(顔と名前を知っている)」と「関心度(見たい・聴きたい・知りたい)」の調査を基に、2つのデータを掛け合わせて「タレントパワースコア」を算出、ランキング化したものだ。(調査の詳細は総合編の「タレントパワー、マツコが連覇 新垣、星野が急浮上」をご覧ください)

大泉洋は地元・北海道での活動を経て、05年に初めて全国放送の連続ドラマに出演して以降オファーが絶えず、映画にドラマにとコンスタントに活躍。もともとローカル番組の『水曜どうでしょう』がブレイクのきっかけとなったように、バラエティ番組で見せる親しみやすいキャラクターも魅力となり、本人と同世代の30代~40代を中心に人気を高めた。今回の調査でも、世代別のスコアでは30代男性で18位、40代女性で7位など、男女の別なく愛されている。

大河で中高年層にも浸透

60ポイントを超える20代女性人気(同世代3位)が際立つが、30代女性も16年に比べて7ポイント以上伸ばした。男性や中高年層の支持も高く、性別や年代にとらわれない“国民的人気者”になりつつある

15年にはNHK朝ドラ『まれ』のダメな父親役で存在感を示し、江戸時代を舞台とした映画『駆込み女と駆出し男』の主演で日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。16年はNHK大河ドラマ『真田丸』に堺雅人演じる真田信繁の兄・信幸役で出演。生真面目で少しふびんなキャラクターで好評を博した。この2年での朝ドラと大河への出演で、中高年世代の評価もより確実なものにしたと言える。

さらに16年は人気マンガを原作としたパニックホラー『アイアムアヒーロー』に主演し、興行収入が16億円超えのスマッシュヒット。CMでは「リクナビNEXT」に出演し、ウルフルズの曲を口ずさみ、若者を優しく応援する役で好印象を残した。こうした活動で若年層にも浸透。20代女性のスコアは16年調査の46.7から62.0と急伸し、この世代のランキングでは新垣結衣、マツコ・デラックスに続く3位となっている。

17年は人気シリーズ『探偵はBARにいる』第3弾に加え、『東京喰種トーキョーグール』『鋼の錬金術師』と人気マンガの実写化映画にも出演する。こうした作品でさらに若年層への支持を広げれば、今年総合7位の阿部寛らを超えて男優No.1の座も見えてきそうだ。

(ライター 関亜沙美)

[日経エンタテインメント! 2017年6月号の記事を再構成]

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