今から考えるお墓とお金 「期間限定」「ペット可」も

2017/5/25

期限付き墓地はこうした不安を持つ人たちに対応したスタイルで、夫婦2人やおひとり様、今一緒に暮らしている家族3人だけで使いたいなどのニーズに向くものです。契約期間中は購入したお墓の中に個別に埋葬され、期間が終了すると場所を移して、他の遺骨と一緒に埋葬される合同墓地の方法がとられるのが一般的です。

契約期間は3年、5年などの短い期間から、30年、50年など長期の契約ができるものなどさまざま。当初決めた契約期間の終了時に延長できる場合もあります。お墓の利用を一代限りとしてもよいし、延長可能なタイプを選べば、後になって子供や孫世代も「同じお墓に入りたい」という希望を持った場合に対応できます。

女性に人気の樹木葬 友人やペットと一緒もOKのタイプも

女性に特に人気なのが「樹木葬」。樹木や花木を墓碑・墓標とするスタイルのお墓で、環境を重視し、園内が美しく保たれるよう配慮されているのが特徴です。今のところ樹木葬には明確な定義はなく、庭園の中でシンボルとされる樹木の下に骨壺を納める庭園型のほか、郊外の広大な土地を使って公園のような趣にした公園型、自然とより密着した山林の中にある里山型などさまざまな種類があります。

契約も前述した期限付き墓地と同様、一代限りで使うタイプや代々子孫が継いでいけるタイプなど、さまざまな選択肢から選べます。宗教を問わず、子供などお墓の後継者がいなくても認めてもらえるところが多いのも魅力です。家族や血縁関係者だけでなく、友人やペットと同じ区画に埋葬してもらえる方式もあります。個別埋葬のほか、合同墓地となる場合もあるので、条件と金額を見比べて選ぶとよいでしょう。

(注)鎌倉新書運営のサイト「いいお墓」への資料請求数の上位(2015年)

アクセスよく、手間いらずの効率重視タイプ

都市部に多い「自動搬送付き納骨堂」も最近注目されているタイプです。お墓の墓石自体は園内専用の参拝ブースに設置され、他の人と共有で使用します。故人の遺骨は、普段は参拝ブースとは異なる場所に個別に納められており、参拝するときにブースで専用のICカードを読み込ませると骨箱が自動的に搬送されてくるスタイルです。

このタイプのメリットは、都市部で比較的安い金額で利用できること。駅から近い好立地が多く、通常のお墓のようにプライベートな空間で参拝できる点が人気を集めています。

室内タイプが主流なのでお参り当日の天候を気にする必要はなく、掃除の手間が省けるのも大きなメリットです。利用期間は50年など長めに設定される場合が多く、期間終了後は合同で納められるのが一般的です。

最近はお墓に関する情報をまとめ、容易に比較できるサイトも充実しています。早いうちから家族と話し合って、希望する形や重視するポイントをはっきりさせておき、不要な部分は極力そぎ落としていくのが理想です。

(ファイナンシャルプランナー 福島由恵、構成 日経BPコンサルティング 「金融コンテンツLab.」)

[参考] 日経BPコンサルティング「金融コンテンツLab.」(http://consult.nikkeibp.co.jp/sp/money/)は、難しくなりがちなお金の話題を、分かりやすいコンテンツに仕上げることをテーマとして取材・情報発信に当たっている制作研究機関。月刊誌『日経マネー』編集部の在籍経験の長いベテランスタッフが中心となり、マネー系コンテンツを提供している。
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