今から考えるお墓とお金 「期間限定」「ペット可」も

2017/5/25
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「まだまだ先の話」と、考えるのを先送りしがちな「お墓」。しかし、自分の親、家族にもしものことがあった際、短い時間のうちに葬儀の段取りやお墓をどうするかなど、さまざまなことを決めていかなくてはなりません。いざとなってあわてることがないよう、およその方針だけでも決めておくのが大切です。最新のお墓事情と、お墓にまつわるお金事情を解説します。

お墓の費用は全国平均で200万円前後

お墓にかかる費用は地域や内容によりさまざまですが、墓地に墓石を建てる一般墓の場合、墓石の代金と墓地を使う永代使用料の全国平均額はこの数年、200万円前後を推移しています。葬儀やお墓の情報を集めたポータルサイトを運営する鎌倉新書の調査によると、2016年は全国平均が181.5万円。2015年の201.6万円に比べ20万円低下。直近5年間では最も低い水準です。

お墓といえば「墓地に墓石を建てて、先祖代々守っていくもの」というイメージが強いかもしれません。しかし最近はライフスタイルや家族のあり方に対する考えが多様化し、それに合わせたタイプのお墓が登場しています。最近人気の「樹木葬」と呼ばれるお墓もその一つ。木々や草花に囲まれた庭園のようなタイプのお墓です。

実際に、お墓を選ぶ際には自分なりのこだわりを重視して選ぶという人が増えています。鎌倉新書が実施した「いいお墓/第8回 お墓の消費者全国実態調査」(2016年)では、「墓地・霊園を選ぶのに一番重視した要素」として「一般墓か樹木葬かなど、お墓のタイプ」が全体の23.4%と最も多い回答となりました。「お墓参りに行きやすいといったアクセスのよさで選ぶという印象が強かったのですが、今回の調査で初めて、お墓のタイプを重視するという人が最も多いことが分かりました」(鎌倉新書)

一方で「金額を重視」という回答は全体の9.6%。一定数はいるものの、より多くの人が、お墓のタイプなど自分の好みを大事にしていることが読み取れます。

選ぶ際に重視したのは「お墓のタイプ」が最も多い

「自分は自分、子世代は子世代」柔軟な設定が可能

こうした変化がある中、自分が入るお墓をどうしたいのかを世代ごとに決められる臨機応変型が注目を集めています。代表的なのが「期限付き墓地」と呼ばれるもの。その名の通り、一定の期間だけお墓を自分たちのものとして使うことができるタイプです。

「墓地に固有のお墓を建てる」という一般的な方式では通常、(1)墓石の代金(2)墓地を使う永代使用料、さらに(3)墓地の管理料が必要になります。特に(3)は後々も継続的に発生するもの。そのため、自分が亡くなった後にも支払いが続きコストが膨らむことや、そもそもお墓を守ってくれる子孫がいるのかに不安があり、お墓を持つことをためらう人も少なくないという実情がありました。また、知らない先祖と同じお墓に入るのを敬遠する人もいます。